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夏に焼き芋を売る発想の転換が業界にも必要

夏の風物詩といえばかき氷にスイカ。対する冬は石焼き芋に鍋料理。

夏は火照った体をクールダウンしてくれる冷たいものを食べたいし、冬は体の芯まで温まるものを食べたい。

そんな固定概念があるが、焼き芋シーズンではない夏場に、今年初めて焼き芋を発売してみたところ、予想以上に売れている、という。

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暑い夏に焼き芋なんか売れないというのが当該スーパーの固定概念だったが、夏場だって焼き芋を食べたい人はいる、ということが実証された。

翻ってパチンコ業界を見た時、やはり固定概念に囚われている。

例えば、4円の客は儲けたい、1円の遊びたい、MAXの客は一攫千金、という固定概念がある。

「ホールの機械選択は売り上げと粗利が取れる、という発想で選定している店がほとんどなので、どうしてもMAX機一辺倒になってしまう。だからミドルの客筋が弱い。ミドルが弱いのはMAX客を重視したからで、新規客を増やすにはむしろ、ミドルに目を向けるべき。ミドルなんか最初から無理、と諦めているが、焼き芋のように夏は売れない、という固定概念を捨てる発想がパチンコ業界にも必要」(ホール関係者)

いずれにしても、MAX機は市場から消えゆく運命にあるので、ミドルや甘デジを強化して行く必要があるのだが、業界の悪い癖で、稼げるときには稼げとばかり、最後まで使おうとする。4号機の時も「ギリギリまで使え」とコンサルが扇動していた。

ミドルにシフトを余儀なくされているメーカーの考え方はどうなのか?

「MAX客を4円につなぎとめるために、爆発力があり、ギャンブル性を喜ぶ客層に合わせたミドルを作ろうとしています。MAX規制の意味のない機械が出てくるんじゃないですか?」(周辺業者)

メーカーの中には遊技人口や1円、4円の客数など独自のデータを持っているところがある。それはレジャー白書よりももっと厳しい数字になっている。

「大都市圏では4円は残るが、高齢化と労働力不足で4円は地方からなくなっていく。4円がなくなれば、中古で回している1円のビジネスモデルそのものが崩壊する。中古機価格が上がれば1円ではやっていけない。悪循環に陥っていることが想像できないのか、したくないのか。奥村のように自分の会社が倒産する寸前まで気づかないのかも知れない」(同)

裏モノに頼ったこともある業界。

お客さんを増やす能力や発想がないから、今がある。

固定概念を捨て、エスキモーに冷蔵庫を売る発想の転換が必要だ。

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