ベース40を守った場合、スタートは4回ぐらいに落とさなければならない。これで営業すれば客飛びは火を見るよりも明らかだ。
ベース40で営業するには脱等価しかない、と考えるのは当然の流れ、といよう。
これまでにも、都遊協では脱等価の話し合いは持たれたが、最終的には「自由営業」との意見が強く、脱等価に踏み切れなかった。今回ばかりは「ベース40」という目標値があるため、従来と状況が違いすぎる。大手が脱等価に合意すればすんなりと決まるかもしれない。
大手も地方では等価営業を止めている地域もあるので、必ずしも等価に拘っているわけではない。
「都内は8~9割方等価営業ですが、弱いところは止めたがっています。大手はそれで脱落すればいい、という考え方でしたからまとまりませんでした。今回ばかりは脱等価の流れになることを期待しています」(中小ホール関係者)
脱等価にする場合、大阪のように景品が統一している地域では半ば強制力を持って脱等価に足並みを揃えたように、抜け駆けできないようにすることが重要だ。
少しでも等価の店があると、どうしてもお客さんは換金した時に金額が多い店を選ぶので、そこから再び崩れて行く。
その反対に等価が主流の中で1店舗だけで低価交換をしても失敗することが多いので、脱等価は足並みを揃えることが何よりも重要だ。
ユーザーも最初は換金額が下がることに不満や戸惑いがあるが、どの店に行っても同じであることが分かれば、だんだん低価交換も慣れてくる。
脱等価でネックになる一物一価の問題にしても、スロットを脱等価仕様にしてしまえば、いいわけだ。設定1でも出率が102%とか103%なら、絶対に等価交換では使えない。AT、ART規制以上に設定1の最低出率が100%を超えるように規制した方が、脱等価には有効打となる。
40個、7枚交換の時代は出率がいずれも100%を超えていた。あの時代に帰ることが将来登場するカジノとパチンコの違いを明確にすることでもある。
折しも、年末までには40年ぶりに手打ち式パチンコも復活する。初心者が打っても分かりやすい機械であろう。時代は原点回帰の方向に向かっている。

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