
その時にパチンコで学んだことを一冊の本にしたのが「人生は、パチンコで教わった」。ピースの又吉が「火花」で芥川賞を受賞する1年以上も前のことだった。
パチプロとして食うには1日の勝つ目標金額を3万円ほどに設定して、1カ月トータルで30万円も稼げればパチンコで十分生活できた。
その代り、生半可なことでは勝てない。まずは、情報収集を徹底して行わなければならない。その中から出していそうな店を取捨選択。朝一から並んで整理券を確保。
そして、情報収集したお目当ての台に座って、閉店近くまで打ち続ける。
そんな生活を毎日送らなければならないのだから、過酷といえば過酷だ。 パチプロ生活を送っていた吉田は、パチンコを「人生の師」と崇める。
その心は
「パチンコをどっぷり追い掛けた時期がなかったら、絶対にお笑いとかでも、もっと慌てていた。売れたい気持ちで焦って、今なら流行りのおねえキャラになっていたかもしれない。衣装着てキャラクター漫才とかまでやっていたと思う。いい台を信じて粘れば、パチンコ台はホンマに出てくれた。いい漫才をずっと作り続けてれば、あの時パチンコで報われたように、この漫才も報われるはずだと思えたんです」とパチンコと漫才人生を重ね合わせる。
吉田はパチンコで生活するためには、勝つためにすべきことだけを考えていた。その時は、生き様に結び付くことは思ってはいなかったが、それが結果的には人生全体を学んだともいう。
やはり、人間、何事も極めれば学ぶことは多い。
エッセイ集の中には、
「強そうな店員に刃向ったらアカン」
「パチンコは『人生のリトルリーグや!!』」
「人間として成長する場であり人間関係を学ぶグラウンド」
「ワゴンレディのケツを振り返るオッサンになったらアカン」
「人生も右打ちしたければ、より、左側を丁寧にしないとダメ」
などと吉田流の格言も掲載されている。 パチンコ好きの芸能人は多いが、ここまでパチンコ愛を語る芸人も少ない。
パチプロ時代に根城にしていたのが「ニュー玉出」。

今は廃業しているが「空いていた店だが、人が一杯いる店が正しいわけではないことをこのニュー玉出で学んだ」と独自の必勝哲学を見出した。
ブラマヨのパチンコ機でも出る?

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