行き当たりばったりとは、例えば、炎天下のパチンコ店の駐車場で車内に放置された幼児が熱中症で亡くなるという痛ましい事故が起こると、業界に指導が入る。
「こんな緩い業界はない。それに甘えて業界は自分で自分の首を絞めている。今は裏モノはなくなっているが、ホールが求めるのはMAX機ばかり。パチンコをしない人からするとギャンブル。遊技とは名ばかりで、ギャンブルになっているのに、自分たちにギャンブルの認識がないから射幸性の高い機械ばかりを追い求める。40玉交換の時代はのめり込みという言葉もなかった。4号機のスロットでは100万円も出る機械があった。規制しないとどんどんエスカレートする」
MAX機、ART機規制でバカ勝ちする機械は市場から排除されようとはしているが、業界の自主規制ではなく、警察庁による規制だ。警察の強制力ではなく、業界の自助努力でMAX機、ART機を排除できなかったことは至極残念といえる。
警察の最後の伝家の宝刀を抜かれる前に、業界の自主的努力で5年ぐらいかけて本来の遊技に戻すぐらいのことをしなければならない。最後の伝家の宝刀とはいうまでもなく、3店方式だ。
サラ金のグレーゾーン金利が禁止されたように、グレーゾーンである3店方式を死守するには、業界も代償は払わなければならない。ここに手を突っ込まれたら業界が壊滅するのは誰もが分かっていることだ。
そうなる前に業界自らがギャンブルから遊技に戻せということだ。
「遊技に戻るレベルとは、国の地方創生交付金を活用して発行しているプレミアム付き商品券の使用可能店舗にパチンコ店も含まれることだ。性風俗やパチンコ店ではこの商品券は使えないことになっているが、秋田市ではキャバクラは使える」
プレミアム商品券は1万円で1万2000円分の買い物ができる。パチンコ店で使えたらこんなにラッキーなことはないが、パチンコをしない人からもパチンコが遊技と認められるようになった暁には対象店舗に組み込んでもらえるかも知れない。
中小店舗では商品券の買い物客ばかりになって、資金繰りに窮する店舗も出ている。商品券を銀行へ持って行って換金できるのは1カ月後だからだ。

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