それが、泉佐野市の「BIG BANG」。
R-セレクションコーナーが何より気になった。古い小型店舗が生き残りをかけて必死に何かしようとしているのが、ホームページから伝わってきた。
大阪府内なので、これはちょっと取材に行くしかない。
同ホールは国道26号線沿いにある郊外店舗の一軒だった。佇まいは昭和。
店舗の前には、でっかいR-セレクションのポスターが貼り出されている。それを食い入るように見る自転車で通りかかった通行人の姿が。


「死に島はどんな店でも必ずあるものです。その死に島をおカネをかけずに4円で再生するのが今回のR-セレクションです。3月下旬からスタートして、稼働は2倍強です」(同ホール店長)
死に島なので2倍強といっても1万1000発稼動だが、目標値を大きく上回っている。
カネをかけないことがコンセプトのR-セレクションコーナー44台を埋めるのは、珍しくて、古い台ばかりがセレクトされている。
まず、全国でもほとんど設置されていない台。例えば、マイナーメーカーの大和製作所、ジェイビー、ピーキューブなどのめったにお目にかかれない機械が厳選されている。
機種もドット、セグ機、ハネモノ、普通機、一般電役、甘デジは1/50の特に甘い確率、ヘソは5個、7個返し、と大阪で随一の珍台、古台が取り揃えられている。
R-セレクションコーナーの遊技機説明がこれまた読んで面白い。



自虐的なところもあり、思わずクスリ、とさせられる。
すべてオリジナルの説明文なので、44機種分制作するのに20日間もかかった、という労作だ。中には、打ったこともない機種があったので、ユーチューブの動画を見ながら打った気分になって感情移入させた。
R-セレクションコーナーによって、稼働がほぼなかった死に島が、珍しさも手伝って稼働するようになった。

カネのないホールは知恵を出す。そんなケーススタディーである。

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