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トミナガハネモノ塾その1…ハネモノ釘は難しくも面倒くさくもない

4円コーナーの再生のためにもハネモノが話題になっている。ところが、ハネモノを触ったことのない店長は、導入を諦めがちになったたりする。そんな店長のために、弱小パチンコ店再生専門のトミナガ氏がハネモノ塾を3回の予定で開講する。



まず1回目はハネモノの心構えから。



以下本文



ハネモノ釘を躊躇する風潮



1.ハネモノの釘をやったことがないという考え



ここには、ふたつの側面がある。



最も危惧することは「今の店長たちはハネモノの釘をやったことがないからね・・・」との声については、いささか異論を唱えたい。



過去のハネモノの経験を天秤にかけて、やったことがないことを前提にして、店長たちを排斥してしまいそうな言動がある。



やったことがなければ、やればいい訳で如何にも、ハネモノの釘調整を神秘的に風潮化して見せる美意識の強調に似たようなものを感じる。



この意味では、ハネモノ経験者の論調には同調しがたい部分があると言うことを先に申しあげておきたい。



2.釘技術を妨げる疎外感 



20数年前までは、一般的に釘技術として捉えていたが、いわゆる「社会的不適合機」の排除とともに、最後まで踏ん張った「たぬき吉」も撤去されハネモノの存在感も放置されていった。



釘と計数管理が優先されて、釘と技術という観念はまったく希薄になっていった。



そして、管理化(数値化)された調整のシミュレーションで語ることが絶対であるかのように表面化して行って反面、持ち味という曖昧さが敬遠されてきた。



ハネモノを一定な形で寸法化・数値化することだけが露出されるにつれ、疲弊化されたハネモノは市場からノックダウンされて救い手を失っていくのだが・・・とても危惧している。



例えが飛躍するが、ラーメンフアンの私にとって、ラーメンはさじ加減あってこそ、美味いという観念が強く存在する。



チェーン店のように規範化されたものより、店主自身がウデをふるう味加減的なものが、ハネモノにとっても味を引き立たせる起爆剤ということである。



野に咲く草花も味付けによっては、高級料理屋を凌ぐということです。



漁師の賄い料理は多少見栄えがガサツでも味は別嬪なのはいうまでもない。



店主が額に汗して、香辛料をふるサジ加減的振る舞いが独自性を放つ秘訣のように思えて、ジッと観察していたこともある。



これを、どんぶり勘定の部類として清算してしまいがちな傾向はどうかと思う。だから、ハネモノは調整するひとの感性が素直に反映される。



意識の根底あるモノ




1.「難しい」について



確かに最初は難しくて敬遠してしまいがちなのもわかる。何事も躊躇しがちなのは世の常というもの。



わたしはある事情があって15年も前に、無事故無違反でありながら免許証を返還した。



が、今になってまた運転したい願望が沸々とわいてきている。運転しようと思えば、できると確信できるのは、一度は経験したからです。



釘も一緒です。経験すればいいだけです。昔と違って今風の感性があって、現代的パチンコ感にあふれている店長たちにできないことはありません。



要はハネモノ釘の原理原則の理解ができれば、ハネモノ運転は脱線することは、まずありません。



ハネモノ釘から、もう30年も経ちました。「見てならえ!」とこっ酷く叱られて、丁稚奉公をしたが、見てもわからず往生したことが昨日のように思い出されます。



いまは、その気になれば、いつも教えてくれる人がいます。その気になれなくても、その気にさせてくれる人もいます。



2.「面倒くさい」について




ハネモノの釘ほど面倒くさい仕事はないのではないかと思ったりもする。かつては300本~350本にもなる盤面の極端に減少してはいるけれど、ゲージ構成上揃えなければならない個所が多いといえる。



こんな面倒くさいことまでしてと、割りに合わないからと初っ端から投げてしまうのも、わからないこともない。



しかし、自分のウデ加減で平均2万~3万も稼働して3台にひとり、2台にひとりの割合で、いつもコースが賑わっているとしたら、稼働に悩むホールにすれば、嬉しい悲鳴ではないでしょうか。



店長たちの意見のなかで即、成績をつくりたいという意見を多く聞きますが、この即とは売上であり利益なのだろう。



しかし、売上もままならないのに利益を追うのが現状で、稼働を考える余裕すらない店舗がどんなにあるだろうか。



私は売上があって利益がある大手や中大手並みの店舗にはあまり関心がなく、小規模の稼働低迷店舗ばかりを携わってきました。



お客さまがいないから面倒くさいことをすることが大事になっているのではないでしょうか。



稼働がある店はちょっとしたことを、怠っても成りたっていくもので、やり直しも可能にしているのが底チカラといえる。



即ついても即離れては何の意味もありません。



低迷店舗の底チカラの育成のコツは畑を毎日、「耕す!」が如く、地道なモノです。



稼働減少店舗においては新台入替もままならず、その日の粗利に運命のすべてを賭けている店もある。



たった1日の失敗が許せないのである。支払いも遅滞するなど現状は想像を超えている姿を見るたびに胸が詰まる思いがします。



このような現状から脱皮するのも周辺にないハネモノの特徴化は欠かせません。



自店だけのお客さまをつくって行く課題に、きっとプラスにあることでしょう。



私はここでハネモノはパチンコの原点であり、それは難しいものではないと断言したい。単なる先入観が先行するなど、取っ付きにくい存在になっているだけです。



つづく





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