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開店プロを排除することが常連客を守ること

イベント規制で一時期は4円の稼働がとことん低下して行った。その期間は4カ月にも及び、このまま1円専門店へ衣替えしなければいけないところまで追い込まれた。



しかし、ここで店長は踏ん張った。



元々、4円の海が強い店だった。



これを軸にこれ以外で、固定島を作ることが課題だった。機械代には経費をかけないことが信条なので、中古機の入れ替えをメインで行ってきていた。



店内のちょっとしたリニューアルを行ってオープンした時、久しぶりに話題の機械を新台で入れてみた。



5台ほどだったが、これが結構、良かった。



ただ、闇雲に新台を入れることはしなかった。準新台といわれる機種を導入していった。この時、H社の会員アウト(機種の娯楽性を把握し寿命を判断)を指標とした。ここから一定以上の稼働がある機種を選んだ。



「使える機械は中古でも35万円ぐらいで決して安くはないが、データからはある程度長く使える機械であることが分かるので、逆に高い買い物ではない」とキッパリ。



海の固定島に加え、新台を少しずつ入れ、稼働がよければ、1台ずつ増やす、というやり方で4円を復調させて行った。



「この先10年後を考えると4円は減台傾向にあると思う。機械代、人件費、広告宣伝費を抑えながら、入れ替えをしなくてもいいコーナーをいかに多く持つか。大手と新台入れ替えでドンパチしても資金力で圧倒的に負けますからね」



機械代をかけない分、出玉で還元する。そのためには、毎月の稼働予測から稼働がどうしても落ちる日にはしっかり開ける。平日でも出ているようにいかに見せるか。その分、稼働がある日は、閉める。



すべては地域密着営業を貫き、常連客のための施策だった。



ところが、リニューアルオープンした時に、業界のホール開店情報に店名が載ってしまった。



すると、朝の開店前に見知らぬ若い連中が20人ぐらい並んだ。常連客が何より嫌がった。



店長も見かけない顔なので、すぐに開店プロだと分かった。



「うちは1000円スタートで21回以上は回していますから、開店プロの餌食になったんです。土日はプロは釘が閉まっていることが分かっているから来ないんですが」



ここで店長が取った行動はプロの徹底排除だった。



グループのボスに話をして、急きょ、止め打ち禁止、出玉共有禁止で追い出した。しかし、素直に引き下がるわけではない。



そこで次に取った行動は、彼らが台を立った瞬間に、台を常連客用に確保して、あからさまにプロを排除して、常連客を守った。



彼らは会員登録していたが、後から尼崎のSという名前を見たときは、さすがに肝を冷やした、という。





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