パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

一定差玉に達したら無料パチンコで時間つぶしを

ハンドルネーム「一般遊戯者」さんからのお客さんをホールに引き止める方法が寄せられた。



一度パチンコ店への足が遠のくとパチンコを打つ習慣そのものがなくなってしまう。ある一定の差玉に達したら、無料でパチンコが打てるアイデアだ。



おカネがなくなってもパチンコ店へ行く習慣だけは断ち切らないようにすれば、客離れにも歯止めがかけられる。





以下本文





好き嫌いが分かれる意見だと云う事を承知の上で、私が思うアイディアを聞いて貰おうと思います。



それは「時間を潰す」という目的に着目したアイディアで、   



・会員カードで差玉を管理する   



・毎月一定差玉に達したら(もちろんマイナス方向)、無料パチンココーナーでの遊戯権利を与える   



・毎月25日をリセット日とするこれにより、勝っても負けても、取り敢えずはホールで時間を潰す習慣を維持出来るのではないでしょうか。



パチンコって、私の周辺を見ていても感じるのですが、熱を入れて通っている時は毎日でも行きたいものですが、諸事情により暫く間が開くと、あれだけ熱心に通っていた人でも、別段理由無く、行かなくなってしまうもののようです。



来ている人に施策を施すのは容易ですが、イベントやチラシが厳しくなった今日、来なくなった人を呼び戻すのは至難の業です。



遊戯者がパチンコに射幸心と暇つぶしを求めているのであれば、お金が無い=射幸心を満たすことが出来ない状況でも、暇つぶしを提供することは出来るのでは無いでしょうか。



どのみち空き台が目立つ状況であり、一定差玉という時点で無料遊戯の原価は頂いているようなものなので、ホールさんのやる気次第では無いでしょうか。



その時に重要なのは、無料開放遊技機と、営業機との釘の差です。



そこで無料遊技機の釘の方が良く、出玉削りも少ないと感じる=遊戯感に差を感じれば、遊戯者は、無料遊戯で経験した爆裂のイメージを、借り玉遊戯に投影出来なくなります。



無料でも有料でも、当たれば楽しいし爆裂すればその機種の潜在性能を体験することに成る訳ですから、むしろ偶発的とは言え無料遊戯の時に爆裂を経験して貰えれば、ホールさんとしては「別段損失無しに」遊戯者目線に於ける4円・1円遊戯の強い動機(成功体験)を持って貰える営業機会と捉えることが出来るのでは 無いでしょうか。





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。



地方は1円でも生き残れない?

それは羽田発秋田行きの飛行機の中で起こった。



同じ列の3人先の年配客が雑誌を読んでいた。



表紙を見て驚いた。



業界誌の遊技通信だった。



ホールやメーカー、商社、組合などパチンコ業界内にしか送られていない業界誌を読んでいる、ということは間違いなく、業界関係者であることを確信した。



秋田空港に到着して、件の紳士に自らの素性を明かし、話しかけてみた。



するとホール経営者であることが判明した。



機内で業界誌を読んでいるということは、情報収集には熱心であることが伺える。案の定、日報の読者でもあった。



こうなると距離感がぐっと短くなる。



今回は東京へ商談に行った帰りだった。地方にいては情報が遅い。販社の提案能力が低下しているので、自らが直接東京へ行って最新の情報収集を行っている、という。



情報収集はネットも活用している。その流れで日報も読むようになったようだ。



短い時間だったが、地方ホールの実態を切々と語ってくれた。



「都会に比べて娯楽が少ない地方では、やはりパチンコは娯楽の王様。今のパチンコはおカネがかかりすぎるが、誇りを持ってやっている。農村地帯のお年寄りは1日の仕事が終わってやるパチンコを楽しみにやっている人も大勢いる。それでパチンコホールが地域のコミュニティの役割をしている。これは東京の人には分からないだろうけど。地方で4円の新台の回収はできないので、1円で利益が上がるように研究している」



一時は復興景気に沸いた東北も、瓦礫撤去が一段落したのか、仙台市内は別として、郊外に行くとパチンコ店も一段落しているようだ。



瓦礫撤去の次の計画が進んでいないため、全国からきていた労働者の数も減り、大賑わいだったキャバクラも客が減っているように、パチンコにもその影響が出ている。



震災から2年以上が経過して失業保険も切れれば、地元のユーザーもいつまでもパチンコしている場合ではない。



震災直後は1円コーナーよりも4円コーナーが賑わった時期もあったが、それも今は昔。時間を潰すには1円しかないので、もう4円には戻れない、という。



仕事をリタイアしていたお年寄りは、図書館やショッピングセンターなどおカネのかからないところに集まっては時間を潰している。



地元の人はこういう。



「時給750円の仕事をして改めて思った。1日10時間働いても7500円にしかならない。おカネの大切さが分かると、1日働いたおカネが20分ぐらいで消える遊びだと気づいた。大切なおカネは4円には使えない」



4円で利益を出したい、というのは業界側の事情だが、地方のお客さんの懐はまだまだ回復していない。



地方ホールの現状打破は大手コンサルもお手上げ状態。



「農村地帯で、繁忙期は天気のいい日はお客さんは来ないのは当たり前で、雨の日は仕事ができないので、朝からお客さんはいたんですが、今年は天気が悪くてもお客さんの数がめっきり減っています。イベント規制で今までのやり方がまったく通用しなくなって、コンサルの引き出しも限界のようです。新台入れ替えだけでも集客できなくなっていますが、大手コンサルでも稼働が上げられない地域が確実に出てきています。パチンコが手詰まり状態なので、違う部署への移動を希望しているコンサルも出てきています」



1パチ、5スロに換わる営業方法が大手も見つからない。





※飛行機の話は営業1号ではありません。





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。





漫画のような話

ウソのような、本当のような、まさに漫画のような話が実際に起こった。



とある店内で常連客が台選びのために通路を歩いていた。



偶然、前止まりしている「神 獣王」の前を通った時、引っかかっていた玉が落ちて、スタートに入った。



何気なしにそれを見ていると何と、ロングリーチから大当たりしてしまった。



すかさず、その台に座って500円分の玉を突っ込んで打ち始めた。



その一部始終を主任が見ていた。



インカムで店長に報告して、どう対処したらいいか、相談した。



客は常連客だったので、そのまま打ってもらうことにした。



せいぜい、2~3連チャンして終るだろう、と高をくくっていた。



ところが、連チャンは続き、結果的には2万4000発、9万6000円の換金となった。



店長の心理は「ま、常連さんだから良かったけど、悔しい」と複雑だった。



そこで、店長はこういう場合、店はどう対処するべきか悩んだ。



玉がかりした時、サービス玉をスタートに入れた時に、大当たりすることも稀にある。



こういうケースとは違う。



大当たりした玉は、前に打っていた客のものだ。



前の客が残していった前止まりの玉が、落ちてスタートに入って大当たりした。



その後は常連客が玉を買って結果的には2万4000発出した。



初めてのケースに戸惑うばかりだった。



全国的にこういうケースでホールはどう対処しているのか、知りたくて店長は日報に情報を提供してくれた。



ここはパチンコ業界に詳しい行政書士さんに登場してもらおう。



「おカネを入れた時点で、そのお客さんと遊技契約が発生するので、今回はその常連さんのものです。でも、スタートに入ったのは前に打っていたお客さんのものですが、タバコの箱を置いたりしないで、台を離れた時点で契約を放棄したものとみなします。実際、持ち玉を残して、換金もしないで何らかの事情で帰ったりするケースがありますが、これも権利を放棄したものとみなします」



これに近い問題で、組合で頭を悩ませている問題がある。



それはゴト師が仕込んだ機械をウチコ以外の善意の第三者が打って、玉を出した場合、その玉を没収できるかどうかという問題である。



仕込まれた機械をそのまま気づかずに営業していること自体、店側の管理不足だ。



善意の第三者が出した玉を没収するには無理がある。







人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。

店長が新台を買う意外な心理

ある話を聞いて、囚人のジレンマを思い出した。



ある話は後述するが、マーケティング用語集によるとこう解説されている。



個々にとって最適な選択が全体の最適な選択にはならないという、数学や経済学のゲーム理論における有名なモデル。



マーケティングにおいては、価格競争における企業の意思決定を考察する際に取り上げられることが多い。



コモディティ化の進んだ市場では、製品性能による差別化が難しく、ほとんどの場合、店頭価格によって顧客の購買行動が決まってしまう為、低価格であれば売上がアップするが、高い価格をつけてしまうと途端に売れ行きが悪くなる。



価格競争を囚人のジレンマに当てはめると、以下のモデルのようになる。



最良の選択は、自社も競合も「値上げ」を選択することで市場全体の利益を最大化し市場を拡大させることであるが、それぞれ一人勝ちを狙う為、自社にとって合理的な選択となる「値下げ」という意思決定が選択される。

 

お互いに「値下げ」を行う価格競争が起こり、市場全体の利益もシュリンクして行ってしまう。



このように、囚人のジレンマモデルによって、コモディティ市場の価格競争メカニズムを説明することができる。




パチンコ業界の場合の価格競争をしない“賢い”選択となっているので、新台価格が滅茶苦茶下がることはないが、ここからが囚人のジレンマを感じたある話である。



2月4日の朝刊の折込には、この日から解禁になったパチンコの北斗の拳、スロットのミリオンゴッドの2大ビッグタイトルが揃い踏みしたことで、各ホールのチラシが目立った。























解禁日の顔ぶれを見ていると、いずれも有力ホールのチェーン店ばかりだ。この2機種に懸ける期待度がよく表れている。



さて、ここからがようやく本題だ。



そのホールの店長は4パチの客が飛び、1パチを死守しているのだが、会社からの指示で利益も取らなければならないのだが、利益を取った時に1パチの客が飛んでしまって、戻らなくなった時のことを考えると、恐ろしくてできない。



それは、競合店が1パチで客を飛ばして、その後どんな手を打っても戻ってこないことを目の当たりにしているからだ。



メーカーの営業マンはホールの情報も教えてくれるのだが、「最近、○○ホールは新台も買えなくて、取引額が随分少なくなっているんですよ」と耳打ちしたりする。



店長は、その営業マンがヨソのホールへ行って「○×ホールは最近新台も買えなくなった」と噂を立てられる、と考えると新台を買うことも控えるわけには行かなくなっている、という。



その営業マンの術中にまんまと嵌められてしまっていることに気づきながら、買うことを止められない。



これもある種の囚人のジレンマだろう。



いずれにしても、ホールは新台を買うようにできている。







人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。



会社の接待でお客さんをパチンコ接待しました。ホールは領収書を発行してくれますか?

競馬の外れ馬券が経費として認められる、という画期的な判決が下りた。



今回はパソコンで競馬ソフトを使い勝ち馬を予想しながら、全レースに自動的に賭けて3年間で、約30億1000万円の払い戻しを受ける一方、約28億7000万円を馬券代に投入し、利益は約1億4000万円だった。



税務署は勝った30億円の方に一時所得として課税していたが、パソコン投票だったことで、馬券を買った記録が残っていたことと、娯楽の範疇を超えて、FXのように投資していたことが認められ、外れ馬券が経費として認められた。



その結果、当初は5億7000万円だった脱税額が、5000万円に大幅に減額された。



今回は特殊なケースで、外れ馬券がすべて経費として認められることはないのだが、パチンコ業界にもちょっと関連する問題が起こっている。



会社員のAさんは、パチンコ好きのBさんを会社の接待でホールに連れて行った。



通常の接待といえば、飲食店で接待する。その場合、店から領収書をもらって会社に提出するのが普通だ。



Aさんは飲食店での接待と同様に、パチンコ代は接待なのでホール側に領収書を発行してくれるように頼んだのだが、領収書をすぐに発行してくれるホールはまずなかった、という。



「ICカードでいくら使ったかは分かるはずなのに、領収書は出せないとか、領収書を発行できるものが今はいないとか言い訳をして、領収書を書いてもらえなかった。こんなバカな話はない」と憤る。



ホールで領収書を求めるお客なんてまずいないので、店が領収書を発行する、という習慣そのものが業界にはない。



ところが、ホール現場の声を拾っていると意外な答えが返ってきた。



「サラリーマンや自営業者の方のために、領収書を発行する、ということを会社に提案したことがあったのですが、会社から却下されました。台間で1000円ずつ購入するのと、中には途中で精算する場合もあるので、確実に全額を使ったかどうかを確認するのに、従業員が張り付いておかなければならない。現実的に無理というのが理由でした。領収書を発行することが脱税の手伝いにもなる、と懸念もありました」



全国共通のパッキー、パニーカードが登場した当時は、高額の1万円券も発売されていた。



そのときの謳い文句がパチンコのプリペイドカードは、ギフトにも使える、というものだった。



ギフト感覚なら、接待の経費として会社に提出する領収書として発行することも違和感はない。



全国共通の高額券が発売されていれば、領収書も発行しやすいかったはずだが、偽造に耐え切れずあえなく廃止となった。



司法書士の資格を持つホール経営者の回答はこうだ。



「うちなら貸し玉料金として領収書は発行します。カウンターに領収書は置いていませんが、事前にいっていただければ対応はします。何度数使ったかはコンピュータのデータでも分かります。ただ、パチンコの場合は、勝つ場合があるので、それが脱税の幇助になる恐れはあります」



勝ち負けがあるので、ここがパチンコの難しいところだ。



大手ホールにも領収書対応について問い合わせているが、公式な回答まだ返ってきていない。





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。