6日のエントリーに対して、ハンドルネーム「スーパー店長」さんは、ホール側の立場ながら、業界が衰退していく理由をメーカーに求めない。ホールがMAX機の使い方を間違っていることに原因がある、と指摘する。
以下本文
そんなにメーカが自分勝手な台を販売しているとは私は思えませんね。寧ろ、風営法のがんじがらめの規制の中で毎回メーカは良くも悪くもよく規制を潜り抜けて新しいゲーム性をもった機種を出して頂いていると私は感心している次第です。
上記のコメントに書かれているようにじゃあ客が打ちたくなる機種って具体的にどのような機種ですか?と逆に営業1号さんに唱えたくなって来ます。
ホール営業で大切なのは、そのホール毎の顧客が求める機種を取捨選択する必要があります。
簡単な例だと、お年寄りが多い郊外のホールだと何が求められるか?それは例えば海を多く入れる傾向になる事は容易に想像出来るでしょ。
私の店のように大学が近くにあり、学生が多く集まるところに海を5割も6割を入れても反応しません。
じゃあメーカはどこのホールを起点に機種開発を進める必要があるのでしょうか?
ホールは機種を買う選択が出来ます。お客も打つか打たないか決める選択があります。
マツダの例を取られてあたかも正当性のある文章表現に書かれていますが、パチンコと車ではそのビジネススタイルは全く違う物であることは長年パチンコを打っていれば容易に想像付くはずです。
簡単に言えば、パチンコは負けたら誰だって面白くないです。車に勝ち負けはありません。
あるのは先見的な物で買い物をするのではないでしょうか? それはパチンコでもその点では同じです。
ただ、パチンコはその後の勝ち負けで台の資質が変化します。
先ずメーカ様に車に例えて訴えかけるのは何も良例とはならない事は理解して頂けましたでしょうか?
次に明らかにホールの台の扱いが悪すぎるのはメーカ様のご指摘通り私も感じています。
昔の話をします。
特に私が鮮明に覚えているのは、慶次の雲が出た時の事でした。
当時はまだミドル全盛で、MAXは実験程度の運営でした。私の考えとしては、MAXはお客を殺す。これをまともに抜きに走れば大変な事になる。MAXはお客に受け入れられないかも・・・
という判断で、慶次の雲はかなり甘く使っていました。
そしたら意外や意外。
慶次の雲は稼動が全く落ちず不思議なぐらいお客の付くエース機種へと成り上がりました。
いくら甘くしてもMAXのハマリに耐えられないと予想した私の意図は逆転しました。
しかしそれでもハマリ台多数でお客様の財政を圧迫するMAXは危険だと言う認識は今でも思っています。
それが今はどうでしょう? MAXでさえ千円で15回程度の回転率。あれではお客を殺しに行っていると行っても過言ではありませんし、お客が飛ぶことも容易に想像出来ます。
それはミドルで利益を取れないホールが続々とMAXで大きな利益を取りに行っていることが容易に想像出来ます。
昔はMAXは流石に可愛そうだ、と考えていた多くのホールは、今やMAXで殺しに行く時代になっているのです。
それを物語るように遊技人口はホールの思惑通りに減少しています。ホールがMAXで多くの遊技者を葬り去ったと私は考察しています。
ホール関係者で今の遊技人口減少の原因はメーカだ。とか何故なのか? と言っているとこは、5年後にはあなたの店は無くなっていると思います。
遊技人口減少の原因はホールにある事を肝に銘じなければこの業界に未来はないです。
メーカが悪いのではありません。
我々ホールがMAXで客を殺したのです。
慶次の雲と今の北斗では確かに同じMAXでもボーダが違うので当たり前だと批判するホールは多数いると思いますが、だからと言って回転率を辛く設定して良いという道理は全く当てはまりません。
メーカは何故MAXを多く作るのか? それはホールが一番効率良く売り上げを伸ばせるから=販売台数が伸びるからです。
おかしいのはホールがMAXが一番客が求めていると勘違いしていることです。
私の表現ではMAXは医学的に比喩すると、モルヒネのような毒物です。
その扱いを間違い、客にモルヒネを打ちまくれば医学的に考えてどうなるか考えれば容易に今の状況は想像付くはずです。
モルヒネも我々がしっかりその用途を認識し、お客様に適切な形で運用すれば、それはお客様には魅力的な良薬となるのです。
言い替えればMAX機の扱い次第で今後の業界の展望は大きく変わるのです。
メーカ様にMAXを作るなとは言いません。私が言いたいのはホールに対して、扱いが分からなければ買うな。と言いたい。
その買わない分をお客に還元する方がよっぽどマシか? をぜひ体感して頂きたい。
扱いが分からなければ買うな!
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