パチンコ日報

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業界人が勧めないパチンコに未来はあるのか?





Q 業界人に聞く。過去3年間で何人にパチンコを勧めましたか?



この質問結果こそを業界トップは肝に銘じるべきだ。



ある程度予測できたことだが、業界で働く業界関係者が、パチンコを勧められない現状を業界トップはどういう風に捉えるのだろう。



では、まずはアンケート結果から。



アンケートの回答数は292人。



属性は以下の通り。





6割がホール関係者だったが、組合や行政関係者からの回答も少数ではあったが寄せられた。


質問1.過去3年間で何人にパチンコを勧めましたか?






質問2.過去3年間で何人に4円パチンコを勧めましたか?





いずれの質問も約6割近くがパチンコや4円を勧めていない、という結果が出た。



業界人の半数以上がパチンコを勧めない現状で、パチンコ人口を増やせ、ということがおこがましいことが分かる。



パチンコを勧められない理由の大半は、「おカネがかかり過ぎる」こと。業界的には建前としては「遊技」といわざるを得ないが、業界で働く人の大半は、勝ち負けの金額が大きすぎるために、パチンコを「ギャンブル」と捉えている。



遊技とギャンブルとのギャップを生んだフィーバーが登場して、すでに30年以上が経過した。それが長引くデフレ経済下で可処分所得が伸び悩んでいるため、ギャンブル化がより鮮明になってきた。



「一般的な金銭感覚を持っている人には、パチンコの消費具合は尋常ではない」



「小遣いが3万円以下の人には勧められない」

などという意見もあったが、サラリーマンの小遣いなんて昼飯代込みの小遣いなので、3万円の小遣いをもらっていても、せいぜいできるのは1パチを3000円ほど打つのが関の山だ。



ギャンブル化を憂う声がこれだ。



「瞬発力のあるタイプが主流になり、どの機種を打っても遊べない」と甘デジでさえ、一撃タイプが出ていることに危機感を覚えている。



ギャンブルを先鋭化させているのが等価交換である。昨年末九州にオープンした大手の大型ホールの稼働が芳しくない。



「その大手だけでなく九州全体が悪い。一物一価を徹底した福岡は特に悪い。全国大手といえども2割稼働ぐらい。等価で離れていった客は戻ってこない」



賭け事=ギャンブル=最終的に負けることを勧められないし、自分の仕事を誇れない、という負い目を感じる意見も複数ある。



この30年間で遊技とはとっくにかけ離れてギャンブル化した現状に業界が蓋をしてきた。



業界人アンケートを取って改めて思ったこと。それは、パチンコ日報をメーカーや大手ホールのトップは毎日読むべきだ、と。



会社においても、業績低迷から脱却するには、トップの思考や行動が変わらないことには、その会社の業績は変わらない。



パチンコ業界も組合や団体、メーカー、ホールのトップの考え方が変わらないことには、このままジリ貧になるのを指をくわえて見ているだけになる。



日報には現場やユーザーの不満が充満している。これらを一つひとつ解決していくには、トップがこれらの声を知らないことには何も始まらない。



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