パチンコ日報

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トミナガハネモノ塾その3…ハネモノは耕す畑のようなもの

ハネモノの客層は耕すモノ



遊び感覚とは、遊んだと感じる、満足感に浸ることである。



春夏秋冬の季節とともに、種まきから始めて苗に、苗から枝から実を結んで育っていく。



水をやり過ぎても根っこを枯らしてしまい、土が乾いたら水をやる。喉を枯らして辛そうな時に放水すると喜んで花びらまで届いて、やがてパッと花が咲く・・・ハネモノ客の特性も耕す畑のような存在価値があるモノである。



だからゆっくりと遊べる憩いの空間があればどんなに喜ぶであろうか。



一発逆転でもなければ、大量出玉でもない。



賭けた投資で倍以上の勝利感をたしなむことができる。



ゆっくり、じっくりと時間をかけて遊ぶ客層であることは言うまでもない。



地域は近く、いつも自転車か歩きでいい時も悪い時もコツコツと訪ねてくれる。



お年寄りご年配が多くて多店舗に浮気もしない。



いい噂も、悪い噂も、誰よりも先に届く。だから、いつも間にかこの人たちは広告塔の役割もしている尊い存在でもある。



耕して、耕して、水をあげ、肥しをあげて、末長くお付き合いをさせていただく、貴重な客層である。だから、心から耕すことである。



だから、ハネモノ客層には「お客さまと呼ぶ癖」をつけることをお勧めしたい。



35年も経った今でも脳裏に焼きついて離れません。



大阪の郊外のある店の店長時代、釘師ではなく役物師にであった。ハネモノで、ミラクルボールのVの手前をセルで浮き上がらせて、「店長、こうするんだ」と、自慢げに語っていたことが忘れられません。



これが釘師ではなく、役物師に出会った最初でありました。



「ナンデせんのや?みんなやってるやん~」



それからは、アタマとウデとハートで勝ち取ることで無我夢中に釘技術に拍車がかかりました。



反面教師です。



ハカマのオトシを風車だけでアケシメ



1.生命釘をさわらず、風車でアケシメ



正月とお盆期間を除外した年間を風車だけでアケシメを行った。



通常のアケシメよりダントツな稼働を示した。



もちろん利益もついてきます。ここには釘と玉の流れの読みにならず、誰でもできる原理がある。



自店の稼働の手づくりが、もっとも効く手段が風車だけのアケシメです。



紙面上では説明しにくいものですが、ひと言でいうと下記の通りになります。



風車の核を中心に東西南北の方向をタテに横に線引きして考えると、風車の曲げ具合で大きく分類すると4方向に別れ玉の流れも、当然、曲げた反対方向に展開していくわけです。



この前提はオトシの生命釘は大きくアケてそのままです。



説明にも限りがありますので、この辺にしますが、何度もくどいようですが「釘調整は玉の流れ調整」だということです。



ストレートのゲージと玉の流れ 風車と生命釘の関連性


(風車をそれぞれ東西南北の方向に曲げて、調整をした時の入賞順)







上記の原理は誰でも知っていますが、その原理をシステム化している人は少ない。



システム化というのは最低限、機種別、日別、曜日別に振り分けて実用化して見ることです。



そして、東西南北方向の風車調整を細分化して、これらを実践的に応用して見ることで調整の妙味が加減して行けると言うことです。





例えば、下図のように現実の釘と玉の流れ関係においては、東西南北の調整では無理があることを、体験している。したがって、通常の営業で導入する時には、東北、東南、西北、西南に向けた調整の合体と応用ということになる。







いうまでもなく、紙面上では説明に限界がありますしかし、やって見ることに効果が実感できるので、是非お試しいただきたい。







最後に



■いつもペーですわ・・・と。



自店ではどのような役割として登場させたいのかと聞きますと、よくありがちな答に「ウチは赤字で、トントンで、何も儲かっていません」



「稼働があって見栄えがすればいい」と聞きますが・・・



ぺーで行けるならば最高のおもてなし。もちろん平均値ではある。たまに耳を疑うときがある。



今日もペーですわ。



いつもペーですわ・・・と。



これじゃ客数が増える訳がない。



なんだか、本気が伝わってこない。



こんな時に、先人は「割数のメリハリ」とは、よく言ったもんだと感心している。現場とお客さま視点を直視した名言とさえ思える時がある。



■ハネモノは人生の生き様



誰にもそれぞれの人生があるようにパチンコフアンにも人生がある。



ハネモノに生きる。ハネモノと共に生きた元店長とは、ハネモノでも盛り上がった。東京で8時間にも及ぶパチンコ談義をしました。特にハネモノには格段の熱情でした。



わたしの人生はパチンコを抜きにして語ることはできません。



まだ、オールチューリップが繁栄していた時代(35年前)に、「主人の供養にパチンコしている」という、人に運命的な出会いをした。



楽しくてパチンコするのではなく、悲しくて、苦しいからするのだと目撃したのが業界における「お客さま視点」の出発点と言える。



「今日は主人の供養にパチンコしています」



あれから30数年の年が過ぎた。今でもその頃の衝撃的な出会いが脳裏をかすめる。



ハネモノに無我夢中の主人に反抗して、当時店長であったわたしに「主人のパチンコをどうにかやめさせてください」と強く嘆願されたのであります。



複雑でした。あれから1カ月半ほどたったある日に、どこかで見かけた人がひょっこりパチンコをしているではありませんか。



あの時の奥さんでした。あれほど反対した奥さんが何でパチンコを眼を疑いました。



「奥さん、今日はご主人は!?・・・」



「店長さん!あれから間もなくして主人はなくなりました。癌で・・・」



胸が詰まりました。



こんなドラマがあるんですか。



そして奥さんは「あんなに好きだったパチンコを何で反対したんでしょうね。今日は主人の供養にパチンコしています・・・」と。



泣けました・・・



そこに、いるのが最も庶民であると気づいたときには熱くなる胸を押さえきることができませんでした。



それからは悲しくて、淋しくてパチンコしている人の姿に出会った時には胸がギュッとつまる思いがするのです。庶民の娯楽にはパチンコと人生の生き様があるのです。



最後まで、ありがとうございました。









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スマートボールの復活を望む店長の声

大阪・新世界にあるスマートボール専門店は、今でも現役バリバリで営業している。



店内は若いカップル客が圧倒的に多い。仲良く隣同士に座って、玉を弾く姿は実にほほえましい。



新世界名物の串かつ、通天閣などと相まって、新世界観光の一環として定番のデートスポットになっている。





コリントゲームを縦型にしたものが、パチンコといわれているが、スマートボールはコリントゲームの流れを汲む。



横型なので、玉の流れも非常にゆったりとしていて、レトロな店内と一緒に昭和の時代に引き戻してくれるが、今の若者には懐古趣味はない。しかし、テレビゲーム世代の若者には、このアナログなゲームが新鮮に写る。



100円単位の娯楽。



出玉はお菓子などとの景品と交換。



ここには、今のパチンコホールが忘れ去った大衆娯楽の原点を感じ取ることができる。



迷った時は原点に帰れ、といわれるが、業界人は一度視察に訪れることをオススメする。



同じようなことを考えている店長はいるものだ。



「パチンコメーカーには、スマートボールを作って欲しい。横置きなので場所は取るが、ハネモノよりインパクトがある。低射幸性で、100円でゆっくり遊べるので、おカネのない若者でもとっつき易い。つまり新規客の開拓につながる。ホールには必ず死島があるので、スペースを取ることはさほど問題ではない。10万円程度で販売してくれたら絶対に導入したい」



雀球がサミーから復活した。



メーカーが、やろうと思えばできることを証明している。



スマートボールには手打ちの要素も残っている。だから自分のペースで弾くことができる。



今のメーカーの技術力を持って開発すれば、素晴らしいものが作れるはずだ。



ただし、液晶だけはいらない。



入れ替えも不要だ。



新世界のスマートボールはすでに50年選手ぐらいの代物だ。



新しいスマートボールは風営法に縛られているので、認定で最大で6年は使える。



機械代が10万円で提供できれば、機械代の回収を急ぐ必要もない。



パチンコで大衆娯楽の原点回帰が難しいのであれば、スマートボールなら確実に原点回帰ができることうけあいだ。





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