パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

費用対効果で決まる顔認証の導入

顔認証のことになると業界人は黙る、というコメントに対してハンドルネーム真希波さんが店側の立場でコメントを寄せてくれた。



以下本文。



こういう記事には否定的な意見が付きものですが、ホール側の意見として書かせて頂きます。



顔認証システムとぱちんこ業界。



これを聞いただけでユーザーが敏感に反応するのは業界自体がそういった目で見られている訳ですから相当な時間はかかると思いますが。



以前別の記事でコメントさせて頂きましたが、今だにホールコンピュータ=不正と思われている訳ですから、この誤解を正しく認識してもらえるように努力するのもホール側の務めかと思います。



顔認証システムですが、ホールが使う場合の用途は何点かあります。



そもそもホールに設置されているカメラの使用目的は、不正防止やトラブル時の対応、犯罪の抑制などにあります。



これは他の業種と何ら変わりはありません。



ホール側の設備に対しては常に遠隔などの不正が想像されますが、これは間違いです。



そもそもホールが遠隔操作をもし行うとしたら出さないという制御はしないからです。



出さない店にお客様は来店しませんので。前にも述べましたが、遠隔操作の類は99%のホールではありえません。



よくネットなどで元店長や元店員といいつつそれらの不正がさも日常的に行われているというような事を流布するサイトを多くみかけますが、その全てにおいてアフェリエイトだったり、何かの販売に結び付けようとする行為に行き当ります。



要するに自身の金儲けに為に情報を操作しているという事です。



顔認証について話しを戻しますが、現在顔認証システムを導入している店舗は全国に数店舗ある程度です。



デモ的な要素が大きいかと思われます。



これらの最新技術を導入するには莫大なお金がかかりますので、一般のホールなどで導入するまでにはまだ至ってません。



そもそも顔認証システム自体が最先端の技術なのですから、十数年前から言われてきたぱちんこ店=顔認証による遠隔という噂は根も葉もない事が分かるかと思います。



そんな技術をぱちんこ店が十数年前から使用していたのであれば、なぜ他の業種は使わなかったのか。



なぜ販売元は他の業種にそれをセールスしなかったのかという事になりますから。



ぱちんこ店においての顔認証システムを導入するメリットで一番大きいのは顧客管理だと言われています。



常連のお客様が月に何回程度来店されるのか。



新台を導入した場合に来店された新規のお客様のその後の来店頻度。



機種毎に、どういった機種を打つお客様がそれ以外のどういう機種を好むかなどの傾向。



こういった顧客管理での面が大半を占めます。



あとは不正の防止。



これは一般のお客様には関係のない場合が殆どです。



不正といっても従業員という訳ではありません。



一般的に業界ではゴトといわれていますが、要は不正をしてホールから玉やメダル・現金を盗む行為を行うグループを発見する為です。



ホール業務において、お客様の接客の他にこのゴトを防止する為に日々行われている事は多々あります。



メダルや玉を計数する時の確認行為などは一度は目にした事があるのではないでしょうか。



もし他店で不正を働いた人物が自店に来店した場合にいち早くその情報をキャッチする事が出来れば、ゴト行為を未然に防ぐ事が出来ます。



ただ先ほども述べた通り顔認証システムが今後パチンコ店に広がるかは正直分かりません。



不正防止や顧客管理などのメリットと導入にかかるコストを考えても導入するメリットが少ないからです。



ここからは、この記事に対してのコメントについて少々書かせて頂きます。



一般人様の「防犯カメラ」というコメントがありますが、防犯カメラで携帯の文字が読めるかどうかですが、難しいと思います。



ぱちんこ店に設置されているカメラは、一般で使用される防犯カメラの性能に比例します。



もちろん古い店は古いカメラを使っていますし、新しい店は最新のカメラを導入します。



防犯カメラの設置場所や個数などにもよりますが、一般的なぱちんこ店では死角がないように設置されていますが、各コースに2台程度が通常です。



カメラに近い場所であればズームで手元の携帯の画像くらいなら分かるかと思います。



ただ、文字となると難しいでしょう。



文字が大きければ可能かもしれませんが、これはもちろん距離によります。



防犯カメラの性能についてはここで話すよりも、それらのサイトをご覧になれば分かるかと思います。



当たり前の話しですが市販されている物以上の性能ではないです。



よくカジノなどでポーカーやルーレットなどのテーブルの真上にカメラがあり、ディーラーや客の不正を監視しているシーンなどを見かけますが、あれは細かい所までチェックしなければならない為、あれだけ近くにカメラを設置している訳です。



それを各テーブルの上や死角がないよう天井にびっしりとカメラが設置されています。



あれだけカメラを設置すれば細かい所までチェックも可能でしょう。



ただぱちんこ店ではコストの問題もありますが、遊技台自体が鍵・振動センサー・磁石センサーなどのセキュリティーがなされていますので、必要以上のカメラの設置の必要がない為、今のような配置になってます。



一度ぱちんこ店で上を見上げてカメラの位置をチェックしてみると理解頂けるかと思います。



ぱちんこ店のカメラはお客様のプライベートを覗く為ではなく、不正の発見と防止のために設置されております。



もちろん不正の疑いのあるお客様がいた場合は、ズームで手元を確認しますし、いち早く従業員の巡回を強化させます。



ただ、普段カメラの前に張り付いているという事はありません。人件費の無駄以外の何物でもありませんから。



ぱちんこ店について正しい認識をしていただきたい想いで書かせて頂きました。



長文失礼しました。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える





※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。