ファーストパチンコのきっかけはAKBによって、パチンコが好きになるかどうかはホール次第、ということになる。
京楽はファンを育成するために、機械を大切に使ってもらうように誓約書を作った。これは納品時に渡したようだが、署名したホールとしなかったホールがある。
表題は「ぱちんこAKB48導入に際して」。
以下本文。
拝啓 時下益々ご清祥の事とお慶び申し上げます。日頃より弊社に格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
この度は「ぱちんこAKB48」をご購入頂き誠にありがとうございます。
昨今、業界では変わらず厳しい状況が続いております。そんななか、ホール様の稼働・集客により一層の貢献ができるよう試行錯誤を重ね、開発したのが本機「ぱちんこAKB48」となります。
まさに今が旬の国民的アイドルとタイアップを超えたコラボレーションを実現し、射幸性に頼るのではなく、パチンコをエンターテインメントへ昇華させ、新規ファンにも遊び易く、既存のパチンコファンとしても納得できるスペックを実現した京楽の自信作です。
貴ホールにおかれましても、どうか本機を業界復興の足がかりとなる可能性を持つ機械と捉えていただき、ホールを訪れる多くのお客様に大衆娯楽としてのパチンコ本来の楽しさを感じていただきながら、末永くご愛用いただけるようご協力お願い申し上げます。
今後とも、業界発展を目指して社員一同全力で取り組んで参りますので、変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒お願い申し上げます。
以上
この本文の下に署名・捺印欄があるので誓約書の意味合いもある。
メーカーとしては手塩にかけて開発したAKBを短期回収台にして欲しくない、という願いと意気込みが読み取れる。
甘いスペックの機械をさらに甘く使って、新規ファンを育てていかなければならない。
新規ファンを育成するためには回らない調整だけは避けて欲しいものだが、新規ファンをリピーターにするにはもっと改善しなければならない根本問題が一向に手を付けられていない。
それは騒音問題だ。
一般的なホールの騒音は100デシベル前後。これは電車が通過した時のガード下に匹敵するレベルだ。
遊技機のボリュームを下がるなどして静音化に努めているホールもあるが、店内BGM、補給の金属音なども複雑に絡み、騒音の洪水は初心者には耐えがたい。そして、「二度と行きたくない」といわせてしまう。
そこで騒音問題も一気に解決するのではないかと期待されるのが封入式パチンコだ。
玉は台の中を循環するだけなので、補給装置の金属音は大幅に改善されるものと思われる。
筐体の中に吸音装置を付ければ、遊技機の効果音もクリアに聞こえるというものだ。
では、いつ頃封入式は登場するのか?
「封入式は後5~6年は出ない。開発しているメーカーが出す気がない。エコパチといっているが、機械代を安くするつもりもないようだし」(事情通)
いずれにしても騒音対策は封入式が登場するまでお預けのようだ。

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