「それまで30個、33個交換でやっていたホールが25個交換に変更した場合では、前年対比で売り上げは3~4割ダウンしているホールさんもあります。利益が上がらないだけでなく、25個では回せないので、お客さんが飛んでいます。うちは差別化のために元々5枚の25個で営業していましたが、これでは差別化が図れなくなりました」(ホールオーナー)
それでなくても4円の稼働は全国的に低迷する一方である。その状況で、30~33個だったものが、25個が主流になれば火に油を注ぐがごとく客離れが加速するばかりだ。
「今までパンパンだったホールが壊滅状態です。昔のイメージとはかけ離れている。新台を入れてもその新台コーナーが埋まらない。その理由は近くに1円専門店ができたためです」(販社関係者)
4円等価を打てるユーザーが少なくなっているところで、大半のホールが等価となると、魚影がないところで一生懸命、漁をしているようなもの。4円を減台して、1円を増台するぐらいしか策はない。
一物一価は好調なスロットの交換率(5枚)に合わせるために、パチンコは25個にならざるを得なかったわけだが、貯玉・再プレイの手数料を取れなくなったことが25個等価に拍車をかけることになった。
この状況にさすがに組合も腰を上げ始めた。
「組合員全員の合意が前提条件ですが、5.5枚の27.5個の交換率にすることが理事会の議題に上がっています。ただ、端数の成功事例がないのでまだ決定には至っていません」(組合関係者)
ところが、小倉地区では一つの動きが出始めた。
6.25円、12.5円スロット、
2.5円、1.25円パチンコがそれ。
こうした玉貸し料金は以前からあったものだが、それがここに来て再び見直されており、一定の成果を出しているホールもあるようだ。
パチンコは大衆娯楽といわれ続けてきたが、これだけデフレ状況が長期化すると4円パチンコ、20円スロットは今や大衆娯楽とは呼べなくなってきた。
着実に1パチ、5スロが業界スタンダードになってきている。
売り上げが上がるのはもちろん4円だが、潔く4円を捨てて1円の専門店化で成功しているチェーンも出てきている。
「繁栄の担保がないので、うちは1円と10円でやっていきます。確実にニーズがあるのは低玉ですから。後は接客と装飾で差別化を図っていきます」(同ホール関係者)
低玉が主流になれば、それに合わせて新台はますます売れなくなる。
低玉営業に合わせて機械代を含めて損益分岐点を下げる方法で生き残るしかない。

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