業界とは関係の深いグローリーが紹介される、ということでパチンコ業界の顔認証が取り上げられるのかと思った。
それでなくてもユーザーからすれば顔認証にはアレルギーがある。それが公になったら、業界は蜂の巣をひっくり返したように大騒ぎになる。
放送前にグローリー関係者に問い合わせたところ「うちはパチンコ業界向けにはやっていないよ」ということだった。
街中には防犯カメラが溢れかえっている。
今や監視される社会になっているが、それが犯罪が起こった時に犯人逮捕の手掛かりになっている。監視カメラがあることで、それが犯罪の抑止力になっていることも確かだ。
では、市民は監視カメラに対してどの程度のアレルギーがあるのか?
テレビ東京の調べがこれ。


防犯カメラで撮られていることに「抵抗がない」と答えたのが82%で、家の近所に防犯カメラを「設置して欲しい」と答えたのは78.7%に及んでいる。
むしろ、犯罪の抑止効果に期待する声の方が多い。
商業施設の中にも至る所に監視カメラが張り巡らされているが、「安心、安全ではないところに普通の人は二度と来ない」というのが一般的な感覚になっている。
やがて番組は最新の顔認証システムに迫る。
では、どんなところに顔認証システムは導入されているのか?
大阪のUSJには年間パス利用者には、顔認証で本人確認を行っている。

年間パスを購入すると、初回に本人の顔登録を行い、その後は入場ゲートでその都度カメラに顔を向け、本人かどうかを顔認証システムが瞬時に判断する。

これによって年間パスの不正利用を防いでいる。
これから広まるのがマンションの顔認証オートロックシステムだ。
このシステムを導入したマンションは第1期販売で即日完売したほどだ。
マンションに入館した人物や入館した時刻をすべて管理できる。独居老人などのケアにこのシステムは応用できる。マンションからの出入りが何日間もなければ、部屋で倒れていることなどが考えられる。
そして、紹介されたのがグローリーだ。
同社は金融機関やホールも使われている紙幣計数機などの分野ではトップシェアを誇る。
方向がバラバラの札を入れても、きれいに同じ方向で帯封をして出てくる。
これは画像処理技術が用いられているわけだが、この技術を応用して、2010年から顔認証ビジネスに本格参入している。
同社の技術は顔の100カ所近いポイントを登録された顔写真と比較する。

その結果、かつらをかぶり、サングラスをかけて変装した人物でも正確に見分ける。

番組では紹介されてはいないが、車両ナンバーの認識システムがパチンコ業界では活躍している。
これは事前登録した社員や業者のナンバーを事前登録することで入場手続きを簡素化する。それだけではない。
ゴト師グループは県外ナンバーでやってくるケースが少なくない。要注意ナンバーが入場すると警報を鳴らすことができる。
また、VIP会員、一般会員のナンバーを事前登録しておけば、車でその状況を把握することができる。
駐車場の入出庫で滞在時間や来店頻度を把握できる。
これを個人に向けて先鋭化したものが顔認証である。
顔認証システムは業界でも導入されているが、ユーザーに抵抗感を与えないことが求められる。

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