店舗は商店街立地。
全国的に4円パチンコの稼働が低迷する中で、あえて4円で勝負する。
オープン前から店舗の周辺の地域清掃を始めた。
「ただ、掃除して、きれいにすればいい、ということではなく、毎日掃除することでどれだけ、地域の皆さんと交流が図れるかを目的としています」
下を向いてゴミ拾いをするのではなく、道行く人に顔を向けて「おはようございます」「いってらっしゃいませ」と一人一人に声を掛けていく。
「最終のゴールは地域の皆さんから『行ってきます』といっていただけること。そのためにも毎日続けることが重要です。この前、女子高生から『行ってきます』と返事が帰ってきました。うれしかったですね」
この毎朝の清掃&あいさつ運動は、パチンコをしない人たちと接するための唯一の機会でもある。それがやがては来店動機の一つにもなることもある。
「アルバイトも目的とやることの意味が分かると、そういう地域清掃も楽しくできるようになります」
店長は商店街へも飛び込んだ。すべての店舗にあいさつに回った。単発ではなく、継続することに意味があるので、景品は地元の商店街と取引を行っている。
社員教育はスパルタではなく、ある程度本人の自主性に任せる。
「悪いところを指摘するだけなら、指示待ちの人間になってしまいます。人からいわれるのは、やらされる人材になってしまいます。時間をかけても自分で気づける人材に育てています。自分で気づいた時、人は急成長します。自分から気づく人材を育てることで、人間力によって集客を図っていきます」とキッパリ。
この店長は終礼での話が長すぎて、貧血で倒れる社員が何人か出たことがある。伝えたいことを「コンパクトにまとめなければいけない」としつつも、終礼の時は体育の時の三角座りで対応している。
熱血店長には顧客もファンが増える。転勤で現在の店舗に勤務しているが、前任地の店舗の顧客が電車を乗り継いで1時間半かけて会いに来たこともある。
地域に密着しながら、地域の顧客に愛される営業を続けるホールが生き残っていける。

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