パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

20数年前にホールのおカネを持ち逃げした従業員と再会した社長のその後

東北のホールの社長が札幌のススキノで飲んでいる時だった。偶然、隣に見覚えのある顔が座った。23年前の記憶が蘇ってきた。



先代が社長で現社長はまだ常務だった。当時働いていた従業員にそっくりだった。



最初は似た人だと思って、気づかれないようにしばらく観察していた。本人だと思って確信したところで「○○じゃないか?」と声を掛けた。



最初は「違います」としらを切った。名前も違っていたが、突然、土下座をして謝りはじめた。



「やはり、そうだったか。おやじも死んだ。もう時効だし…。ナゼ盗んだのか話してくれ」



元従業員の男は、23年前にホールの金庫から200万円を持ち逃げしていた。



「社長にもかわいがられていなかったし、200万円あれば、色々なことができると思いました」



当時、役職は副主任。金庫の鍵も預けられていた。



「給料は安いし、休みも週1回しかなかった。それなのに、社長や店長はいい生活をしているのが羨ましかったんです」



営業が始まる前に金庫からおカネを盗み、制服のまま逃走した。まず、そのおカネの中から服を買って東京へ出た。



追われる身で、今頃は指名手配されているだろう、と考えるとその日は酒を飲む余裕もなかった。ホテルに泊まれば、すぐに捕まる可能性を考えた。



季節は6月。



キャンプ用品と食料を買って富士山の麓で寝泊りをしたが、怪しまれると思って、大阪・西成のドヤ街に逃げ込んだ。



簡易宿泊所もある。訳ありの人の吹き溜まりで怪しまれることもない。ここにたどり着いて、少し安心した。



ここで初めて盗んだおカネを散在する。



最初にやったのが競馬だった。200万円の元手を増やすためだった。1日で30万円使った。すべて外れた。



ギャンブルではすぐに底をついてしまうので、次に注ぎこんだのがソープだった。女性経験が少なかったので、嵌ってしまい、しばらく通った。



1年も経たずにおカネはなくなった。



「大阪である女性に出会い、今はその女性の娘さんと結婚して婿養子になっています。義母は在日韓国人で、飲食店をやっています」といって今の名刺を差し出した。



店は大阪にあった。



「本当に謝りたいので、一度、大阪へ来てください」



義母にはホールのカネを持ち逃げしたことなどをすべて話した上で、婿養子となっていた。



後日、社長は大阪へと向かう。



そこで、義母からこう切り出された。



「カネを盗んだことは聞いていたので、いつかは返済できるように、うちで働いたおカネを貯めていました。それもいつしか忘れてしまっていたところで、社長に再会した。今は事業も成功しています。どうかこれを収めてください」と500万円も差し出した。



「従業員の前でいい生活を見せつけていた報いだと思います。従業員がおカネを持って逃げる状況を作ってしまったわれわれも悪い」といって社長は半分の250万円を受け取った。



「最初、逃げている時は捕まってもいい、という心理でしたが、そのうち捕まりたくない、という心理に変わりました。義母に拾われて今は幸せな場所を見つけることができました。こうして謝ることもできましたので、一生のつかえが取れました」



社長は領収書のいらない250万円を受け取ると、途中、東京へ寄ってこのカネでロレックスの時計を買ってしまう。前々から欲しかったからだ。



買ってはみたものの、奥さんに「この時計はどうしたの?」と厳しく追及されることは目に見えている。



それを考えると急に怖くなり、買ったばかりの時計を上野の質屋で売った。



買取価格は230万円。



20万円損したが、「浮足立ってはいけない」と定期預金に入れた。



ここでそのままロレックスを買っていたら、先ほどの社長としての反省の言葉も帳消しになってしまうところだった。







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読者の投稿を漫画にするパチラン新聞をコミュニケーションツールに活用

先日開かれたぱちんこ情熱リーグで最終審査に残った6店舗のうち、2店舗がオリジナル新聞や地域の情報誌を発行していた。いずれのホールも顧客とのコミュニケーションツールとして活用していた。



このような紙媒体が果たす役割を「パチンコを楽しんで頂くための情報を少しでも多くのお客様に知ってもらうために、新聞による情報提供は欠かせない」と話すのは福岡市西区の「エルグラン今宿」の支店長。



今から3年前、低玉貸し専門店としてオープン。1年前に、少しでも長く遊んでもらえるホール環境を考え、ネットで検索している時に、偶然見つけたのがパチラン新聞だった。パチンコマンガでは絶大な人気を誇る谷村ひとしのキャラクターが目に飛び込んできた。



「攻略系の情報は溢れかえっているが、パチンコライフに密着した情報は少なく、ほのぼのとした雰囲気づくりの中で、『これだ!』と閃き、資料を取り寄せ、すぐにパチラン新聞を採用しました」(同)





パチラン新聞、という名前を初めて聞く人も少なくないだろうが、これは「明るく楽しく健全なパチンコ」がコンセプトの新聞で、毎月1日、11日、21日の月3回発行される。パチラン新聞を発行するグッドハウス社からデータが届き、ホールでプリントアウトして店内に貼り出す仕組みになっている。



新聞の目玉企画は「漫画パチンコ諸行無常」。これは、ユーザーや契約ホールからの投稿された実話を漫画にするもので、ユーザーが経験したことや、心温まるエピソードが文字ではなく、漫画になっているので、注目の定番コーナーになっている。読者は「そうだ、そうだ」とうなずき、共感できる内容が諸行無常の人気の秘訣だ。



一方、「ドンキホーテのパチンコLOVE」は、パチンコを誰よりも愛する谷村ひとしによるパチンコ愛をテーマにした漫画。他誌では読めない内容となっている。



さらに、パチンコユーザーにマッチした星占い、レシピ情報や健康情報は役立つ。



「店内活性化のツールとして、パチンコに特化した漫画が欲しいと思っていたので、どんぴしゃの内容でした。わざわざ立ち止まって読んでいるお客様の姿を見ているとやってて良かったと感じます。パチラン新聞は漫画を使って様々なパチンコライフを表現しており、一貫性があるので、ためにもなるし、読みやすく、わかりやすい」(同)



同店ではA1サイズにプリントアウトした4枚をイーゼルに貼りだしているほか、トイレの個室にはA4サイズに縮小したものを設置している。







「パチラン新聞を採用して丁度1年になるのですが、そろそろ当店であったエピソードを投稿して漫画にしてもらおうと思っているところです。当店のスタッフに出会って元気をもらった、というお客様もいらっしゃいます。お客様の息子さんと比べて礼儀正しく、お客様から叱られても、親切丁寧に対応している姿に共感していただいたエピソードがあるので、そういう実体験を投稿したいと考えています」(同)



パチラン新聞の料金は毎号横型3枚(縦型4枚)、月3回発行で、月額5万円~。新聞の内容はチラシやWEB、サイネージにも利用できるほか、同社運営パチンコパチスロファンが集うアプリ(会員数約4万人/サービス14年)で店舗情報を提供できる特典も付く。



今回、お得情報、漫画パチンコ諸行無常、漫画パチンコLOVEの縦型3枚の中から2枚を選択できる月額1万5000円の新プランもリリースされた。





新プラン・サンプル(縦型3枚のうちから2枚を選択)











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じゃぱゆきさんも嵌っていたパチンコ

厚生労働省の研究班は日本人のギャンブル依存症の疑いがある人の数を536万人、と推計した。これは、日本人全体の4.8%に当たる数で、先進諸外国平均が1~2%台の中で、日本は極めて高いことが明らかとなった。



その理由は身近な小ギャンブル場であるパチンコ店が、全国津々浦々にあることを研究班の鳥取大学の尾崎教授(環境予防医学)は、分析している。



厚労省は日本でカジノが解禁されてもギャンブル依存症対策として、日本人には入場させない方がいいとの見解を示している。



カジノはあくまでも国際観光を推進するための施設なのだから、外国人からおカネを取れということでもある。



カジノ推進派の人の中には、ギャンブル依存症になるのは、そこにカジノがあることが原因ではなく、あくまでも病気の結果である、と主張している。同様にアルコール依存症も、そこに酒があることが原因ではなく、酒に逃げなければならない何らかの事情があるから、と力説している。



従って、ギャンブルがなくなれば依存症もなくなる、というのは間違いで、カジノができなくても、依存する人はどこかに逃げ場を作ってしまう、との見解だ。



その昔、アジアから出稼ぎに来る女の人のことを「じゃぱゆきさん」と呼んでいた。日本で大金を稼ぐためにホステスや売春をしていた。



タイ人のある女の子は夜の仕事で、昼間暇だったことから友達に誘われてパチンコを覚えた。



「夜、仕事していてもパチンコのことが頭から離れないよ。店長さん、日本でパチンコ覚えて不幸だよ。これを知らなかったらもっと貯金出来たよ」



夜の仕事は実は嫌で嫌でたまらなかった。



昼間、パチンコしてその足で出勤していた。家から直接店へ行くのは足が重たかったが、パチンコをしていたら、その辛いことも忘れて、店へ行く足取りも多少は軽くなる役目を果たしていた。仲間4人ほどでタクシーに乗って来店していた。



「クニに帰ってもパチンコがしたくて、したくてしょうがなかったよ。本当にパチンコは楽しいよ。でも、日本に来る友達、パチンコを覚えて、後で後悔した人タクサンいるよ」



彼女らの場合、本国へ送金するために体を張って働いているのに、パチンコで結構、消えて行ったようだ。辛い仕事から逃避するために、身近にパチンコがあったために、嵌ったようだが、パチンコがなかったら裏カジノでもっとスッテンテンになっていた。





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ラップトップキュロットで盗撮対策は万全なのに…

ホールスタッフは盗撮の対象になりやすい。ユニフォームメーカーもその辺の対策は万全で、スカートに見えて実はラップトップキュロットになっている。



店長が挙動不審な若者を発見した。20代で学生風だった。店では見かけない顔だった。足先が妙な動きをしていて、女性スタッフのスカートの中を盗撮しているような素振りだった。



店長は警察へ電話しようかと迷った。現行犯の確証はなかったし、事情聴取に時間を割かれるだけでなく、盗撮された女性スタッフがショックで店を辞めることも考えられたからだ。



店長はすぐにオーナーに電話して指示を仰いだ。



「まず、声掛けして、抵抗したらすぐに警察に電話しろ」



店長が躊躇した理由はもう一つあった。それは別のホールで起こったストーカー事件のことが脳裏をよぎったからだ。



女性スタッフをストーカーしているお客がいて、店内で無断で彼女の写真を撮ったりしていた。警察に相談に行ったら「それは本当にストーカーか?」と捜査協力する姿勢がまるでなかった苦い経験があったからだ。



そういう過去のトラウマを振り切り、店長は学生風の男に声を掛けた。



「つま先にカメラはないですよね」



この一言で男は慌てふためいた。



「警察には突き出さないから本当のことをいって」と追い打ちをかけた。



男はすぐに観念した。



事務所で道具を一式差し出した。コードがあってそれでシャッターを切るようになっていた。画像を確認するとこの店で撮影したと思われるものは1枚も写っていなかったが、他の場所で撮影した画像が何枚もあった。



「スカートの中を覗いて何が楽しいの? 盗撮もののDVDも売っているのに、どうしてそこまで危険を冒すの?」



「すいません、すいません」と何を聞いても「すいません」で男は押し通した。



「これを全部差し上げますので、許してください」と盗撮道具一式を置いていこうとした。



店長は男の目の前で、写っていた画像のメモリーを全部消去して、道具を預かった。



「これで盗撮から足を洗う彼の覚悟だと思ったので預かりました。二度と盗撮はしないで欲しい」と店長は警察にも通報しなかった。



エロカワイイユニフォームのホールがいくつかある。パンツが見えそうなものもあるが、そういうユニフォームはだいたい見せパンになっている。



最近もグランドオープンしたばかりのホールで盗撮があったが、掴まえてみたら業界人だった、と情けない話もある。





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サービス玉が利益供与?

玉詰まりや玉がかりした場合、トラブル処理を終えると迷惑料として、サービス玉というのがある。



ホールによって若干の差はあるがスタートに玉を何個か入れてくれる。このサービス玉に対して、ある所轄で指導が入った、という。



どういうことか?



「従業員がサービス玉をスタートに入れて、それがたまたま大当たりしたんですよ。お客様にすれば、大変ラッキーなことなんですが、これが店側からの利益供与に当たるということなんです。それでサービス玉をスタートには入れてはいけない、ということになったんです」



そもそも、サービス玉で大当たりすることは、そんなに頻繁に起こるのだろうか?



この疑問にはパチンコ歴30年のAさんが答えてくれた。



「私の場合、20~30回ではきかないぐらいサービス玉で大当たりしていますよ。特に甘デジは1/90ぐらいの確率なので、当たりやすいですよ。2回ループの時の機械では30連チャンしたこともありますよ」



サービス玉で大当たりすることは珍しいことではないことは分かったが、では、サービス玉は風営法のどの部分に抵触するのだろう?



「サービス玉はパチンコ業界では古くから行われている慣習ですが、風営法には抵触するものではありません。今回の指導は完全に裁量権の範疇です。所轄の独自の判断で指導しているものなので、『すいません』と謝れば済む問題で、真剣に、真面目に対応する問題でもありません。サービス玉を禁止にするなら、所轄で足並みを揃えてもらわなければなりません」(パチンコ業界行政書士)



警察行政には裁量権が認められており、現場の裁量である程度自由に指導できる権利でもある。その範疇の指導なので、サービス玉の供与が全国的に禁止されたり、違法というものでもない。



この裁量権は警察の伝家の宝刀となるわけだが、裁量権の範囲を超えて逸脱したり、濫用があった場合には、裁判所が取り消すことができる。



従って、サービス玉が利益供与に当たる、というのも現場の判断であり、営業停止までもっていける、という重大な違反行為でもない。



前出の店舗では、スタート以外のポケットにサービス玉を入れているが、スタートは3個戻しに対してポケットは10個戻し。



こっちのほうがよっぽど利益供与に当たったりして…。







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