パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

売却のタイミングは旧基準完全撤去の1年~1年半前

ホール企業のM&Aが顕在化し始めたのは昨年の春先辺りからだ。2017年は4件だったものが2018年は53件、と一気に13倍以上に加速した。

急激に増えた理由は旧基準機の撤去・入替問題、2020年4月からの受動喫煙防止法の施行、さらには今年10月から予定されている消費税の10%への引き上げ、と業界には逆風が待っているからだ。

こうした状況の中、後継者不在、業績不振、将来不安、他業種進出等の理由によりパチンコ業界でのM&Aも活発になってきた。

特に旧基準機の入れ替え、喫煙所の設置は大型投資を必要とする案件だけに撤退の火ぶたが落とされた。ホール営業は日銭が入ってくる商売だけに、そのタイミングを見誤りがちになるが“潮時”と判断した経営者が出始めたのが昨年からだった。

パチンコ業界でのM&Aといえば、店舗だけではなく、従業員ごと会社を引き受けるケースが少なくない。それだけでなく、旧基準機の使えるスロットを大量に有していれば、M&Aもやり易いケースもある。

前述のような逆風3点セットが控えているために、業界から撤退して行くホール企業がある一方で、出店に意欲的なホール企業もあるからM&Aが成立する。出店意欲のあるホール企業にとってはまたともないチャンスが到来しているとも言える。

「社員さんのことを考えると路頭に迷わせることもできず、毎日悩みながら苦しんでいるオーナーさんも少なくありません。しかし、出店意欲のあるホール企業があることや、ホールの跡地を利用したい、という他業種の方もたくさんいらっしゃることを知って欲しい。冷静に今後のスケジュールを考えて、今、悩まれているオーナーさんは手遅れになる前に行動に移してほしい」と話すのはパチンコ店向け不動産物件情報サイト「パチンコ物件ドットコム」を共同で運営する小林社長と中野社長。

サイト内には物件を買いたい・借りたい企業や物件を売りたい・貸したい企業等の会員登録数は3222社に及ぶ。

引き際を考えているホールオーナーは、旧基準機が使えるまで目一杯引っ張って、その後に売却を考えているケースも少なくない。しかし、同じことを考えているオーナーも相当数いる。

「2021年2月から新基準機に完全移行します。残り後2年を切りました。売上と利益の減少が予想される遊技台の構成になるとともに、その入替コストも大きいことから2021年1月での閉店が多くなると予想されます。ただ、この閉店ラッシュのタイミングでの事業譲渡や店舗売却はどうしても売り手側が弱くなってしまう。もし売却をするならばその前が良いでしょう。そうすると、今から1年~1年半程度の期間が一つの良い売却のタイミングになりそうです。ずっと悩んでいたオーナー様も、いよいよ決断する時期に入ったと言えそうです。当サイトには、パチンコ業界内だけでなく、他業界からもパチンコ店を買いたいという相談が多くあります。一度、このような方たちへの事業譲渡・店舗売却を考えて見ませんか?」(同)と呼びかける。

売却、M&Aをする場合は、買い手のことも考えなければならない。例えば、今ならまだ使える旧基準機がそこそこ残っていれば、買う側にとっても魅力的な案件となるが、旧基準機を使い倒した後で、一斉に売りに出しても、買い手が食指を動かすことは少ない。

魅力のないものに投資する経営判断はない。つまり、皆と同じ行動を取れば取るほど、買い手がつかなくなる恐れがある、といえる。

パチンコ店売却の相談はこちらから。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。



ギャンブル依存症は自然回復できる病気

依存症と病的依存症は全く別物!のエントリーに匿名のコメントが寄せられた。文面から元業界人で一時はギャンブル依存症に陥っていたようだ。現在は病院勤務で依存症は自然治癒で回復している。

以下本文

パチンコ業界から転職してほぼ10年になりました。

退職後に大学へ通い直して、今は病院で働いています。3年ほど約800床の一般急性期病院の消化器内科で働きまして、現在は精神科の超急性期病院で働いています。

ギャンブル依存症の方の入院は極々稀にあります。といっても、主となるのは、記事でも書いた通り、うつや統合失調症、軽度知的障害です。

ギャンブル依存症の方への治療法が確立されておらず、精神科で治療というより、専門の施設で生活するということが多いのではないでしょうか。

土地柄もあり、生活保護者の入院もありますが、生活保護者でパチンコしてる人もやはりいます。
ギャンブル依存症の研究は以前より進んでおり、MRIによって、脳の器質的変化があることが発見されたりしています。

今後、治療法が確立されることに期待しています。現在の病院では、アルコール依存、薬物依存症の方の入院はそこそこあります。退院しても繰り返し入院となる方も多いですね。

また、家族の疲弊も大きいです。共依存となっているような家族もいます。依存症の場合、家族に対するケアというところもフォローしていく必要がありますが、あくまでも本人の治療が優先ですので、そこまではなかなかできていないのが現実です。

この記事になったコメントでも書いているように、この方は病的ではないです。ただ、解雇されたりして、借金をしてまでもパチンコを続けたとしたら、それは病的な依存症と判断されるでしょう。

どなたかが書いているように依存症予備軍かもしれません。アルコールや他の依存症も同様で、自制が効かなくなり社会生活が破綻すれば、やはり治療が必要となります。

依存症に陥った場合、治癒することはありません。アルコールや薬物同様、ギャンブルにしても完全に治癒することはなく、常に手を出さないという状態を続けていく、またはいけるというのが、回復した状態といえるでしょう。

ギャンブル依存症は、自然治癒、治癒としていますが、自然回復できる病気です。現に、消費者金融で最大400万ほど借金した私がこうして回復し、もう10年もパチンコしていません。

最後にパチスロしたとき、千円をサンド入れて打ちはじめたら吐気がしたのを今でも覚えています。退職後直後だったので、これからへの不安が大きく、この千円、この時間にとてつもない恐怖を感じたように思います。

パチンコ業界がなくなればよいとは思っていません。知り合いも多いですし。ただ、少しでも依存症で苦しんでいる本人、家族が適切に治療され、社会復帰できるようになればよいと思います。

依存症も業界の膿のようなものですので、出しきればよいだけです。そのために業界がどうすればよいかをまだまだ考えていく必要があるのではないでしょうか。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。


AI導入の足音

パチンコ業界はこれまで他業界に先駆けることが多かったが、AI導入ではスーパーマーケットに先を越されてしまった感がある。AIホールの前にAIスーパーの誕生だ。ITとAIの融合で夜間は無人で営業することまで可能になった。

昨年2月14日、福岡市のアイランドシティにオープンしたスーパー「トライアル」では店舗内に700台のカメラを設置し、映像をディープラーニングによって解析してマーケティングに利用する取り組みを開始している。まさにAIスーパーだ。

カメラの映像からは来店客の人数、属性(性別や年齢層)、移動経路などを把握することができる。また、顧客がどの通路を通り、どこの棚に立ち止まったのか、どの商品を手に取り、どれを棚に戻したのか、結果的にどの商品をカートに入れたのかを属性別に分析することもできる。

これに関しては一部のホールでは顔認証システムの導入によってゴト対策や顧客分析を行っている。さらには、のめり込み防止対策にも応用している。

ところが、パチンコ業界で顔認証と聞けばユーザーはすぐに遠隔操作に結び付けたがる傾向がある。

ピーワールド掲示板には次のような書き込みがある。

「俺の台は糞保留変化すら出ない。隣は当たりまくるし気分悪いから移動。移動した隣の台がすぐ当たり爆連。俺の台は糞保留変化も出ない。さっきまで何も起きなかった俺が捨てた台がやたら賑かになり当たり連チャン。顔認証で客ごとに収支操作されるようになって斜陽産業になった」と真顔で話す。

顔認証=遠隔と未だに信じて疑わないユーザーが少数ではあるがいることも事実だ。

AIスーパーの話に戻す。

POSは売れた商品を集計・分析するのには長けているが、それらの商品を購入するまでの顧客の購買行動まではこれまで把握することができなかった。トライアルではカメラとディープラーニングによる機械学習、解析システムを使うことで、これらを細かく分析し把握している。

最適な棚割り、棚位置の指定に機械学習をしたAIを使っている。商品発注もAIで高い精度で自動発注できる。

つまり、商品がよく売れる最適な棚割りを学習したAIが行っているということだ。商品発注も在庫を余らすことのない発注が可能になってくる。

スーパーの最適な棚割り、棚位置に対して、パチンコ業界ではAIの導入によってバラエティーコーナーの最適配列を導き出すということも始まっている。ただやみくもに配置するのではなく、配列によって売り上げが上がる組み合わせもある、ということだ。

AI導入によってやって欲しいことは稼働を上げることだ。適正粗利に対して最適な設定配分などもAIに任せたい。

抜くことしかできないオーナーはAIから経営者失格の烙印を押され、解任されそうだ。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。


ナマポでもパチンコを打ちたいんや

裏流通を取材するために一般紙の記者が大阪・西成を訪れた。この地はホームレスと生活保護世帯が日本一多いとも言われ、犯罪とは切っても切れない土地柄でもある。

覚せい剤などは普通に売られ、警察署からわずか50メートルほどしか離れていない簡易宿泊所が密売拠点だったりする。西成のホールのトイレには覚せい剤を打った使用済みの注射器が落ちていることは日常の光景でもある。

記者の取材目的は薬物ではなく、医薬品や臓器売買ビジネスだった。

生活保護を受けると医療費がただになる。この制度を悪用して転売用に睡眠薬などを入手する。眠れないといえば、何の疑問も持たずに薬を処方する医者もいる。

こうして手に入れた睡眠薬は1シート(10錠)が600円ほどで闇市の店主に売る。仕入れた睡眠薬が、西成では1000円ほどで売買されている。

一方の臓器売買ビジネスは暴力団が絡み、闇金と生活保護ビジネスの2つのルートがあった。臓器売買ビズネスのブローカーは暴力団の息がかかった企業舎弟が務めるケースが多い。

西成には臓器売買のターゲットとなる貧困層に事欠かない。闇金で多額の借金を背負っている人が「借金をチャラにする」と持ち掛け、ホームレスや生活保護受給者に対しては、まとまったカネを餌に接触を図る。

角膜や腎臓の移植を望む人は一定の数がいるが、正規の病院ルートではなかなか順番が回ってこないため、そこに非合法ルートが介在している。

では、臓器がいくらぐらいで売れるのかといえば、角膜で10万円~50万円、肝臓や腎臓で200~300万円、というから驚くほどの高額でもない。

この取材の過程でパチンコ好きの生活保護受給者に出くわした。

「ワシらナマポといわれても人間やで。めし食うて、寝て、生きているだけならミドリガメと一緒や。ナマポでも美味しいもん食いたい。パチンコも打ちたい。そりゃ、4円パチンコを打っていたら非難されてしかたないが、ワシらが打つのは25銭パチンコやで。それぐらいやったら許したってえな。大当たりした時の出玉を楽しましたってえな。パチンコはほんま、ワシの生き甲斐や。ワシはミドリガメとは違うんや」

ちなみにスロットは一切打たない。やり方が分からない、目押しができない、という理由ではなく、スロットの低貸しと言えども1枚5円が高く感じるからだ。

西成暴動の時も沈静化にホールの出玉が一役買ったように、記者は西成からパチンコホールが消えたら治安がもっと悪くなることを確信しながら西成を去った。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

大衆路線化は収益の悪化を招くだけ!?

シンクタンクの研究員が「1人だけの主観」と断った上で、独自に試算した15~20年先のホール軒数を2500~3000軒、と弾き出している。

研究員が目を付けたのは、今のパチンコを支えているとも言える団塊の世代だ。昭和22年から24年生まれの戦後のベビーブーム世代で今や70~72歳になっている。

団塊の世代は恵まれた世代、勝ち逃げ世代とも言われ、高度成長期とバブルを楽しんだ人達が多い。何よりも特徴的なことは年金の支給額も多い世代であること。夫婦で手取りが30万円以上もあり、余裕で老後を暮らせる。

昭和の高度経済成長時代は給料が右肩上がりであったため、給料の2割を貯金できた時代だったため、他の世代よりも多くの金融資産を貯めている。年金と預貯金で一番おカネに余裕がある世代でもある。

そもそも団塊の世代は若い頃からタバコとパチンコをやっていた世代なので、会社をリタイア後もおカネに余裕があるので、パチンコを打つことができる。

この団塊の世代が鬼籍に入る10年、15年先はどの世代がパチンコを支えているのか?

「レジャー産業に若者がどれだけおカネをかけているか、というデータもありますが、今の若者はレジャーにはほとんどおカネをかけません。ほとんどがケータイ代で消えて行く。20~30代はパチンコにはほとんどおカネを使っていません。依存症とタバコのイメージが悪い。若いときからパチンコをする生活習慣がないと年取ってからもパチンコは打ちません」(研究員)

若者は今やスロットから始め、パチンコもかじってみるが、やはりスロットに比重を置く傾向が続いている。将来的にはパチンコとスロットの設置比率が逆転していることは想像に難くないが、完全に6号機に切り替わった時がスロットの天下分け目とも言える。

ここで、研究員が疑問視するのは「大衆娯楽化路線」だ。パチンコは昔から大衆娯楽の雄としてその地位を築き上げてきたが、この方向性が曲がり角に来ているようだ。

「射幸性を落として、おカネを使わせないようにしていますが、大衆化すればするほど収益が悪化して経営が苦しくなるだけです。大衆化すればお客さんが増えると思っているのでしょうが、習慣がないと客単価を下げたところでお客さんは増えません。これからのパチンコの方向性は富裕層向けです。4パチが打てる富裕層がパチンコをすることが恥ずかしくなく、また来たくなる店づくりのポイントは複合化。そこへ行けば設備が整っていて1日を過ごすことができる」(同)

確かに今や4パチが打てるのは一部の“富裕層”。そういう意味ではもはや大衆娯楽ではない。

20年先に3000軒にまで落ち込まないようにするには、今と真逆の営業方法を取るしかない。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。