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薄利営業と禁煙店で好循環

「ディスクアップを14台導入している。毎月200万円の赤字だが、トータルではスロットコーナーの利益は上がっている。満台で打てないと他の台でおカネをおとしてくれるから」(都内ホール関係者)とほくそ笑む。

コーナー赤字ではあるが、それだけ薄利で営業しているホールには、お客は集まるものだ。特にスロッターは客がいるホールを3~4軒回ってでも、お客の多い店を選ぶ。お客が多い店は設定も入れ、玉も出している。

「家賃の減額交渉ならまだしも、家賃滞納するホールも出てきています。そういう店は間違って1日でも赤字を出せば営業が続けられない。資本力のあるホールでも無駄なコスト管理して薄利営業に努めています。お客さんもそういうホールには敏感に反応します」(都内不動産関係者)

閉店を予定しているような店舗はガラガラで釘もガチガチになる。そういう店に行って「負けた」と嘆く方がおかしい。

2年後に迫る旧基準機の入れ替え、来年からの禁煙対策とホールには資金需要が増すばかりの中で、資本力がものをいう時代に突入する。

「毎年500店舗のペースで閉店していますが、単純に計算すると10年で5000軒減ることになります。首都圏ですら年末年始の大型店の新規出店も減っていますから、底は4000軒ぐらいとみています。ただ、業界にもピンチをチャンスに変える方法はあります」(同)

ピンチをチャンスに変えるとは、ズバリ来年4月1日から施行される受動喫煙対策法だ。ホールにとっては喫煙ルームを設けるコスト負担が強いられるほか、喫煙者のパチンコ離れが懸念される。

「禁煙化はパチンコ業界にはプラスの要因に働くと思います。そもそも日本人の喫煙率は2割を切っている。8割がタバコを嫌がっているのに、2割を大事にしていること自体がおかしな話。特に若者はタバコを嫌がる。禁煙化と薄利営業が嵌れば好循環になる可能性もあります」

関東圏で稼働が低迷しているホールが改装を機に一足早く完全禁煙ホールにしたところ、土日の稼働が予想以上に上がっている、という。平日の稼働は変化がないが土日の稼働が上がっている、ということはタバコを吸わないサラリーマン層が増えていることが推察できる。

その一方で、先月、全面禁煙店舗としてグランドオープンした大型店の稼働が揮わない。こちらは禁煙が問題というよりも他の理由がある。省力化を優先してパチンコ・スロット共に各台計数機を導入していることや、入口を入ってすぐに2階へ上がるエスカレーターと入口付近にある景品カウンターが右手にあるパチンココーナーへの動線を遮っている等と業界関係者は指摘する。



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