公益社団法人受動喫煙撲滅機構は、劇中に受動喫煙シーンが頻繁に出ることに対して、「時代に逆行し受動喫煙被害の容認を助長する恐れのある表現は看過するわけにはいかない。今後、受動喫煙シーンは今後絶対に出さないでほしい」とNHKに申し入れをした。
これに対してNHKは「キャラクターを表現する上で欠かせない要素として描いております」と説明。そのうえで「演出上必要な範囲にとどめております」と配慮していくことを明らかにした。
ドラマとはいえ喫煙シーンにケチが付けられる時代である。そこで懸念されているのが、ホールの受動喫煙対策だ。2020年4月1日からは、ホール内も全面禁煙になるのだが、ユーザーの禁煙が守られるか、ということだ。
日本人の喫煙率が18.2%(2018年JT調べ)と20%を切っているのに、日遊協の来店客調査によるとパチンコ客の喫煙率は58.2%と驚異的な割合を誇っている。
パチンコ客の喫煙率が高い理由に「負けてイライラするからタバコを吸いたくなる」というのがある。「打ちながら吸えないんじゃ、ホールへ行く理由がない」とヘビースモーカーパチンカーはいう。
また、「打ち方を見ていると、タバコを吸う本数の多い客ほど、重度のパチンコ依存症になっていると思われる客が多く見られる」という意見もある。
いずれにしてもパチンコ客とタバコは親和性が高いわけだが、受動喫煙対策法が施行後に客がホール内でタバコを吸ったら誰が罰せられるのか?
違反した場合は罰則規定がある。
都道府県などの指導や勧告、命令に従わない違反者=禁煙場所で喫煙した個人に30万円以下、禁煙場所に灰皿などの喫煙器具や設備を設けるなどした施設管理者に50万円以下の過料を科すことになっている。
屋外でも喫煙が禁止されている場所では当然、吸った本人が罰せられる。
ホールでいつもの習慣で打ちながらタバコを吸っている客に対して、ホール側が気付かずに、ホールが注意しなかった時は、施設管理者であるホールにも責任が問われることになるのか、ということだ。条例違反でホールが罰せられてしまうのか? そんなことを心配する声もある。
組合でその辺の見解をまとめておいた方がいい。

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