パチンコ日報

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ホール跡地にスーパー銭湯


ホールの老朽化に伴い、建て替えが迫っている物件がある。オーナーは業界の現状を勘案して建て替えは断念した。低貸し主体の営業ではとても採算性が合わなかった。

オーナーにはまだ資金力はあった。ホールの建て替えの代替え案として、白羽の矢を立てたのが温浴施設だった。温泉掘削会社に調査費用として1000万円を投じた。

「熱い温泉を掘り当てたら燃料代もかからない」とホールの跡地スパリゾートを建設して従業員の雇用も確保する予定だ。

ということでホール企業と温浴事業について改めて振り返ってみた。

パチンコ業界と温浴施設経営の歴史は古く、1984年12月には名古屋のホール企業が薬湯をベースにした「中部健康センター七宝」をオープンさせている。筆者も業界誌記者時代に体験したことがある。入浴すると粘膜がピリピリするのをウリにしていた。

第二次ブームは1990年代半ばから2000年代にかけて。ホールの財政には十分な余力があり、新規事業としてスーパー銭湯経営に乗り出すホール企業が相次いだ。業界誌でもその特集が企画された。

その後2010年代に入ると、再びホール企業の温浴施設経営に参入が始まった。

「パチンコ」「温浴施設」で検索すると次のホール企業がヒットした。

・公楽「気仙沼ほっこり湯」
・オアシスグループ「君津の湯」
・ジャパンニューアルファ「湯花楽」
・ジョイパックレジャー「竹取の湯」
・HIROKIグループ「スパ&ホテル 和」
・プレイランドキャッスル「湯の城」
・コロナワールド「天然温泉コロナの湯」
・晃商「伊賀の湯」
・平川商事「奈良健康ランド」
・延田興業「延羽の湯」
・八城観光「神州温泉あるごの湯」
・ノヴィル「あらたえの湯」
・一富士興業「スーパー銭湯ゆらら」

では、実際温浴施設を作るにはどれぐらいかかるのか?
まず、掘削業者にかかる費用は次の4つ。

1.温泉が出るかどうかの調査費用
2.温泉を掘る許可をもらうための手続き費用
3.掘り当てた温泉をくみ上げるポンプの費用
4.掘削するための費用

1~2までは1000万円以内で収まるが、問題は3~4だ。

日本はどこを掘っても温泉が出る、といわれているが水脈を当てるまでに何メートル掘るかによって変わってくる。一般的な相場は1メートル掘るのに10万円かかる。1000メートル掘れば1億円はかかるが、業者によっては調査費やポンプ費用を込みで1億円以内で受けるところもある。

温泉を掘り当てた後は、建物の建築費や家具什器の備品が必要になる。300坪クラスなら上物で3億5000万円。

スーパー銭湯の入浴料は500円~1000円。客単価800円として、1日1000人が訪れれば1日の売り上げは80万円。年間約3億円の売り上げに対して、利益は3割弱の8000万円。初期投資4億5000万円を5年ほどでペイするのが温浴ビジネスである。

ところが、競争が始まると客の滞在時間を延ばそうと休憩・仮眠スペースの拡張や飲食施設のフルサービスへの転換を図った。ここ数年では平均で敷地面積2500坪、延床面積750坪程度にまで拡大し、パチンコホール同様に大型化により投資額も10億円、15億円とうなぎのぼりだ。投資回収も8~10年へと伸びている。

10年経った頃には設備の改修も必要になってくる。



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