パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

高井議員悲願の役比モニターがパチンコにも

事の発端は2015年6月からスタートした健全化推進機構による遊技機性能調査だった。一般客にまぎれた調査員が、営業中のパチンコ台を2000発ほど打って一般入賞口に何個入るかの調査だった。当時はスタート重視で他入賞口を殺す営業が当たり前だった。調査当初はベース0のホールも散見された。

ところが、途中からベースに入らないのはメーカーが出荷時からそういうゲージになっていたことが発覚して、検定機と性能が異なる可能性のある遊技機問題が浮上する。

この問題にいち早く注目したのが民進党(当時)の高井崇志議員だった。2016年4月の衆議院内閣委員会でパチスロは自主的設置をすでに決定している役比モニターをパチンコにも設置することを提案している。

パチンコにはその予定がなかったことに不満を募らせ、2017年3月8日の衆議院内閣委員会で松本国務大臣にパチンコの役比モニター設置を迫った。

これを受けて松本国務大臣は次のように回答した。

「パチンコの性能表示機能は射幸性を抑制するためにも、出玉性能が簡単に分かり、過度な射幸性を防止することができる遊技機の開発を日工組にも指導している。その実現への取り組みを警察としては見守って行く」

日工組には検定機と性能が異なる遊技機問題では負い目があった。先に日電協の方が自主的に役比モニターを搭載することを決定。ベース問題の発端はパチンコなのに、日工組が取り組まないのはおかしい、という空気が流れて行く。

それでも、「営業が終わってから他入賞に玉を入れれば意味がないので、パチンコに役比モニターが搭載されることはない」(パチンコメーカー関係者)と断言していた。

健全化、不正防止という大義には抗うことはできない。2月1日から保通協に持ち込まれたパチンコの新基準機は、この役比モニターの搭載が必須となった。




役比モニターは4桁の7セグ表示で主基板上に搭載される。アウト60000発ごとのベース値を表示していく。それが1回前の60000発、2回前の60000発、3回前の60000万発ごとのベースも分かる。最大で3回前までで4回前は破棄されていく。



一般入賞口の入賞は30%以上でなければならない。30以下の低い数字を表示していたら、違法改造=釘調整していると見做される。

「ベースを守ると今度はスタートが回らなくなる。回らないとパチンコそのものがつまらなくなるという意見もあるが、せっかく、設定が認められたのだから、違法と言われる釘調整にしがみつくのではなく、パチンコの設定をフルに使って先にノウハウとして身に着けて行くべきだと思う」(スロット関係者)という意見もある。

パチンコ新基準機からは釘よりも設定で勝負する時代になって行く?


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設置するだけで手数料が入るコーヒーマシンが全国対応に

MAX機撤去から1年以上が経過した。それに伴い、ホールの売り上げ、粗利が減少しただけでなく、意外なところでもMAX機撤去の影響が出ていた。

その影響とはコーヒーのワゴン販売だ。ホールにワゴン販売を派遣している会社によると、各ホールの売り上がこの1年間で激減している、という。

各店舗の売り上げデータを分析したところ、コーヒーの売り上げに一番貢献していたのがMAX機コーナーだった。MAX機コーナーは常連同士のコミュニティーも生まれていて、大当たりで連チャンすれば、コーヒーを奢りあう慣習もあった。

そのため、1回の注文で4~5杯売れることは珍しくなかった。大勝ちすることもあるMAX機コーナーでは大盤振る舞いがあったが、1パチコーナーではあまり売れないのが現状である。

つまり、ホールの売り上げ貢献していたMAX機は、コーヒーワゴン販売の売り上げにも貢献していた。そのMAX機が撤去されて、コーヒーワゴンの売り上げがさっぱり揮わなくなっている、ということだ。

「1日100杯売っていたエース級をもってしてもダメです。ウチも赤字になるので撤退したホールさんが随分あります。中には、赤字分を補填するから、とワゴンを続けていたホールさんもあったのですが、それも数カ月で打ち切りになりました」(コーヒーワゴン会社関係者)

1杯300円もするコーヒーを買ってくれていたMAX機客がどこへ行ったのか? 残念ながらコーヒーワゴン会社にはそのデータはない。

コンビニコーヒーが100円で飲めるようになって、近くにコンビニがあるホールでは、ホールのゴミ箱にはコンビニコーヒーの容器が増えている。

コーヒーワゴンサービスの撤退が相次ぐ中、救世主として注目されているのが、ヨシムラコーヒー(神戸市)が提供する全自動ドリップ式のコーヒーマシンだ。





これ1台あれば、1杯ずつ挽きたて、淹れたての本格派ドリップコーヒーが味わえる。コンビニコーヒータイプのマシンでホール側に設置費用やレンタル料、豆の購入費など一切負担がないことが特徴だ。

コーヒー豆や関連商品の在庫がなくなると、同社から全品無料で配送される。コーヒーはレギュラーサイズで1杯200円。売り上げの手数料がホールに還付される仕組み。店内に設置している飲料水の自販機と同じ感覚だ。

操作方法は、ボタン操作一つで本格レギュラーコーヒーを提供できる。

ホールにとってありがたいのは、水道工事を必要としないこと。提供できるのはレギュラーコーヒーのホット、アイスの他、アメリカン、ヨーロピアンが選べる。製氷機も付いているのでアイスコーヒーも提供できる。

年末、ワゴンサービスが撤退後にコーヒーマシンを導入したホールでは、スタッフが注文を取ることで1日70杯以上を売り上げているケースもある。売り上げはそのままホールに利益貢献をもたらす。

従来は関西圏限定だったが、今回から全国対応できるようになった。

全自動コーヒーマシンの詳細はこちら。



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LS北見に熱視線を送るホール企業

日本カーリング史上初の銅メダルを獲得したLS北見のカーリング娘フィーバーが続いている。

2月27日の夜9時放送のNHK「ニュースウォッチ9」は、トップニュースでカー娘が、地元北見市へ帰ってきたところを伝えるほどの熱の入れようだ。11時台の各局ニュースは常呂町へ凱旋した模様で一色になった。





冬季オリンピック史上最高の13個のメダルを獲得した日本選手団の中で、地元に北海道へ帰ったところまで追っかけられて、テレビで放送されたのはカー娘だけだ。それだけ、他の選手よりも日本人の関心が高い表れである。

カー娘を応援したいあまりに、北見市のふるさと納税は前年2月比で約4倍の申し込みが殺到しているほか、27日に発売されたカー娘の記念切手は用意された1000シートが即時完売した。

同じ銅メダルの高梨沙羅や金メダルを獲得した高木姉妹よりも、ここまでカー娘が注目されるのか?

大会終了間際にメダルを獲得したこともあるが、他の競技よりも放送時間がダントツに長いことが挙げられる。ジャンプは飛ぶところから飛ぶまでは数分、スケートも数分だ。後は同じ映像を繰り返し使うだけ。

ところがカーリングは試合時間が2時間以上もかかるので、見ている時間が長い。ピンマイクが付いているので会話もはっきり分かる。そこから彼女たちが普段から使っている北海道弁の「そだね~」が流行語にもなろうとしている。

同じ人物に接する回数が増えるほどその人に対して好印象を持つようになるザイオンス効果がドンピシャで当てはまっている感じだ。

プラス、カー娘のカワイさ。さらに、逆境にもめげない底抜けの明るさは、見ている方を元気にしてくれる。

そんなカー娘を芸能事務所もほっておくわけがない。一番人気のスキップ藤沢五月選手に対しては、複数の芸能事務所がマネージメント契約を結びたがっている。

そんなカー娘にホール業界も熱い視線を送っている。

「メダルを獲得する前、5試合ぐらいが終わった頃から、LS北見のスポンサーになりたいと検討に入っている関東のホール企業がありますね。それがダメだったとしても自社でカーリングチームを結成して、ホールの2階にカーリング場を作ることも考えているようです。カーリング教室に子供を呼んで振興にも一役買いたい、と」(週刊誌記者)

サッカーは風俗営業企業はスポンサーになれないが、カーリングならそんな規約もないだろう。

カーリング人口は3000人ともいわれ、非常にマイナーなスポーツである。練習場が極めて少ないというのがその理由だろう。

第二次カーリングブームは生まれることは間違いないだろうが、吉田夕梨花選手は「4年に1度のカーリングブームではなく、国技にしたい」と強調していた。

一過性のブームで終わらせないように、当該ホール企業にはその会社のイメージアップのためだけでなく、カーリングの普及にも努力して欲しいものだ。



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パチンコで始まりパチンコで終わる

ゼネコンに勤務するYさんが転勤で引っ越しすることになった。引っ越し業者は会社が契約している業界大手のA社を使った。

営業マンが見積もりを取るためにYさん宅を訪れた。Yさんはパチンコが趣味で部屋にはパチンコ関連グッズがたくさんあった。

営業マンが「パチンコが好きなんですね」とYさんに会話を振った。それがきっかけで会話が弾み、40代の営業マンの前職はパチンコの全国大手で店長をしていたことが分かった。A社に転職してすでに10年になる。

営業マンがパチンコ業界から去ったのは、子供が幼稚園でイジメられたことが原因だった。幼稚園のクラスにはたまたまホールの客がいて、「あの子はパチンコ屋の従業員の子供だ」と言いふらしたことから、子供がイジメられるようになった。

営業マンは客の家に行って「やましい仕事はしていない!」と抗議に行ったところ、相手に胸倉をつかまれて喧嘩になった。

これが原因でホール企業を辞めて、転職したのがA社だった。

もっと話を聞きたくなったYさんは夕食を食べて帰ることを勧めた。もっとパチンコ業界のことを聞きたくなったからだ。

しかし、ホール時代の話は口ごもった。

話は引っ越し業界のことになった。

引っ越し中に壊れることは仕方ないことだが、それ以上に困るのは、たまにアルバイトが客のものを盗むことだ。

引っ越し作業は重労働で、腰を痛めることは職業病で、腰にゴムベルトを巻いているものも少なくない。

1年で一番忙しい3月の引っ越しシーズンともなると、営業マンも駆り出されるのは、いつものことだが、最近はドライバー不足が深刻で、希望日に応えることができない状態になっている、という。

ドライバー不足の原因は宅配業界に引き抜かれていることが挙げられる。宅配もドライバー不足が続いているが、引っ越し業界よりも高給で優遇している。引っ越しに比べれば重労働ではないので、流出が続いている。

引っ越し業界で外国人は信用問題にもつながるので、なかなか使えないようだ。

今度はYさんがゼネコン業界の話をした。

現在、東京オリンピックで業界は潤っているが、それが終わった時のことが心配されたが、リニア工事も決まり安堵している。

建設業界も人手不足だが、建設とセットの警備業界も人は足らない。そのため、深夜の警備は日給が1万2000円~1万5000円となる。

深夜警備とホールのWワークで稼いでいる20代の若者がいる。昼間は時給1200円のホールで働き、そこに深夜警備を入れる。月額手取りで35万~40万円を稼いでいる。

午前中のホールは客も少なく、各台計数機で玉運びもないので「楽」というのがホールを選んだ理由。

遊ぶ暇もないぐらいに働いているが、若者なのでたまには風俗へ行ったりもする。しかし、昼夜問わず働いて稼いだ2~3日分のおカネが1時間余りで溶けることがアホらしくなり、止めた。

一生懸命稼いだおカネが一瞬で溶けてアホらしくなる。これが今のパチンコにも通じることだ。アホらしくないパチンコへ切り替えなければならない。



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安心パチンコ・パチスロアドバイザー研修を受講した店長の悩み

金の密輸が横行している。金は世界統一価格で非課税。例えば、1000万円の金を密輸して、国内で売れば、消費税は買った方が支払うために、消費税分の80万円が利益になる、という仕組みだ。運び屋に10万円渡しても、70万円の利益になる。

この運び屋のアルバイトしている20代の若者がいる。これまで4~5回は運んでいるらしい。ちょっと旅行までして小遣いまでもらえる、という軽い気持ちでやっている。罪悪感はない。

運び屋専用の靴も開発済みで、隠し場所は靴底。500gずつを靴に忍ばせて1Kgを運ぶ。1kgは現在の相場で約500万円。

運び屋の小遣いを何に使っているか? それはスロット代だった。あぶく銭は所詮、あぶく銭である。

この話を聞いたホール店長は複雑な気持ちになった。最近、「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」の研修を受講したばかりだったので、余計そういう気持ちが湧いた。

依存症対策の一環で始まったこのアドバイザー制度の役割は、依存問題に悩む本人や、その家族からの相談等を受け付ける窓口相談員で、ホールに1人以上配置することを目指している。

「犯罪に加担して稼いだおカネがホールで使われることも、見て見ぬふり。依存症がなくなったら業界は潰れてしまう、というのが本音です。研修を受けてからというもの、業界が嫌になってきました」

現在、42歳の店長の年収は1000万円以上。こうした高額の年収は依存症の人や犯罪から得たおカネが使われていることで成り立っていると思えば、思うほど自己矛盾を感じてきた。

今までは稼働を上げるために色々な方策を打ち出してきたが、稼働を上げることは依存症を増やしているように思えてきて、それすらも虚しく感じてきた。

「私自身、こうなるともう偽善者ですよ。昔の時間打ち時代は、お客さんにたっぷり玉を出して帰ってもらいたいと思っていましたが、等価になってからは、出し過ぎると平気ではいられません」

アドバイザーの研修を受けたら、この店長と同じようなことを考える業界人が増えて行くことは間違いない。

では、今後とも店長が胸を張って働けるようにするには、どうすべきか? 日報で何度か書いているがやはりパチンコの存在意義だろう。

ホールは立地の良さから「便利」を追求することもその一つだろう。コンビニのようにホールにしかできない「便利」を提供できるようになれば、ホールの存在意義もぐっと増す。

さらには、換金がなくても業界がやっていけるビジネスモデルを新たに構築することも必要だろう。これで業界のイメージはグッと変わる。換金がなければ依存症も減るだろう。



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