2月27日の夜9時放送のNHK「ニュースウォッチ9」は、トップニュースでカー娘が、地元北見市へ帰ってきたところを伝えるほどの熱の入れようだ。11時台の各局ニュースは常呂町へ凱旋した模様で一色になった。

冬季オリンピック史上最高の13個のメダルを獲得した日本選手団の中で、地元に北海道へ帰ったところまで追っかけられて、テレビで放送されたのはカー娘だけだ。それだけ、他の選手よりも日本人の関心が高い表れである。
カー娘を応援したいあまりに、北見市のふるさと納税は前年2月比で約4倍の申し込みが殺到しているほか、27日に発売されたカー娘の記念切手は用意された1000シートが即時完売した。
同じ銅メダルの高梨沙羅や金メダルを獲得した高木姉妹よりも、ここまでカー娘が注目されるのか?
大会終了間際にメダルを獲得したこともあるが、他の競技よりも放送時間がダントツに長いことが挙げられる。ジャンプは飛ぶところから飛ぶまでは数分、スケートも数分だ。後は同じ映像を繰り返し使うだけ。
ところがカーリングは試合時間が2時間以上もかかるので、見ている時間が長い。ピンマイクが付いているので会話もはっきり分かる。そこから彼女たちが普段から使っている北海道弁の「そだね~」が流行語にもなろうとしている。
同じ人物に接する回数が増えるほどその人に対して好印象を持つようになるザイオンス効果がドンピシャで当てはまっている感じだ。
プラス、カー娘のカワイさ。さらに、逆境にもめげない底抜けの明るさは、見ている方を元気にしてくれる。
そんなカー娘を芸能事務所もほっておくわけがない。一番人気のスキップ藤沢五月選手に対しては、複数の芸能事務所がマネージメント契約を結びたがっている。
そんなカー娘にホール業界も熱い視線を送っている。
「メダルを獲得する前、5試合ぐらいが終わった頃から、LS北見のスポンサーになりたいと検討に入っている関東のホール企業がありますね。それがダメだったとしても自社でカーリングチームを結成して、ホールの2階にカーリング場を作ることも考えているようです。カーリング教室に子供を呼んで振興にも一役買いたい、と」(週刊誌記者)
サッカーは風俗営業企業はスポンサーになれないが、カーリングならそんな規約もないだろう。
カーリング人口は3000人ともいわれ、非常にマイナーなスポーツである。練習場が極めて少ないというのがその理由だろう。
第二次カーリングブームは生まれることは間違いないだろうが、吉田夕梨花選手は「4年に1度のカーリングブームではなく、国技にしたい」と強調していた。
一過性のブームで終わらせないように、当該ホール企業にはその会社のイメージアップのためだけでなく、カーリングの普及にも努力して欲しいものだ。

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