パチンコ日報

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会社が倒産することは悪いことばかりではない


会社がよもやの倒産したのは今から3年前の4月のことだった。200人ほどの社員は途方に暮れるしかなかった。その中の1人、Aさんは50代半ば、経験が活かされるのは同業他社だが、年齢的にも厳しいものがあった。

結局Aさんが飛び込んだのが独立開業型の宅配業界だった。軽トラ1台で一国一城の主になれるためだ。Aさんはがむしゃらに働き、1台ずつ増車をしていった。宅配業界はネット通販の隆盛でいくらでも仕事はあるので、増車はそれほど難しいものではなく、現在は22台を保有するまでになった。

増車ということは会社の規模も少しずつ大きくなり、社員を雇えるようになった。今はAさんがハンドルを握ることはもうない。

個人事業主から小さい会社ではあるが今や立派な社長になっている。

宅配業界は今や伸び盛りの業界である。今にして思えばAさんにとって会社が倒産したことは、ラッキーだった。

Aさんは求人に際し面接を自らが行っている。

最近大手ホールからの転職組が応募してきた。年齢は27歳。大卒新卒で入社したが役職の肩書はなかった。仮にB君としよう。B君は会社の実情を話し始めた。

社長となったAさんは倒産した会社の元業界人であることは社内でも公表していなかった。B君は社長が業界人と言うことを知らないわけだから、滔々と業界のことや会社のことを語り始めた。

「パチンコには4円と1円パチンコがあって、うちの会社でも4円が全く揮いません。特に地方ともなると4円の売り上げはダダ下がり。社内でも4円を立て直せる役職は一人もいません。売り上げ、利益が下がるから、給料やボーナスが上がるはずがありません。店長のポストも塞がり、店長になれない主任だらけで辞めるといっても会社は引き止めもしません」と転職理由を話した。

B君は入社5年でまだ主任にもなっていなかった。転職に際して10社以上面接しているが、どこからも採用のオファーはなかった。管理職の経験もないのでスキルは何もないのに等しかったが、やっとこの宅配会社に拾われた。

B君の選択も本人のやる気次第では、個人事業主から人を雇える会社へと成長させていくことができる。仕事は薄利多売だが、宅配の仕事がなくなることはない。

「会社や仕事は楽しい。でも、業界が成長産業とは思えない。38年後業界があるとは思えません。会社を辞めます」と入社3カ月で退社した新入社員を誰も引き止めることはできなかった業界大手商社もある

「アレジンが全盛期の時は台売り15万円でしたからね。当時は1年で回収できましたよ」と語るように、これがホール経営の魅力だった…。

この時期、良い思いをしたことが忘れられない業界人は淘汰されるのみ。今の難局を乗り越えた業界人が切り開くパチンコ業界の将来に期待するしかない。



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