パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

その⑧ 使い倒すことに不慣れな多くのホールは、使い倒す前に撤去

使い倒すとは、お客様の成功体験の手助け出来るか否か、手助け出来ないホールは使い倒すことはできない。

表題ともなったAホールを思い出して頂こう。この時代に150台あまりのパチンココーナーを全台4円で営業しており、10年前の機種でもお客様が800回転以上も追い続け、ホール内にはボーダー超えの機械も存在する。

これは中古機だけを購入してもお客様を固定化できる証明でもある。

以前、私はパチンコ日報でお客様を、固定客、準固定客、未固定客、に分類する話を寄稿した。

分類を意識されている店長さんはいるだろうか?

東京郊外のホールであった話。

毎日毎日同じ台を打ち続ける60歳代の男性客Dさんがいる。

機種は2011年に導入された高尾の「CR元禄義人伝浪漫」の遊パチで4円。

Dさんのために設置しているような台だった。

やがて、この機種を撤去する日がやってきた。

その後のDさんは、1円に移ってしまった。

理由は、この店の4円は回らないから。

4円コーナーの「CR元禄義人伝浪漫」を1人で1日5万発も打っていた4円ユーザーが、あっけなく1円に移動した理由はなんなのか。

他の4円は回らないし、4円コーナーには自分の好きな台がもうないから。

幸いにもDさんは他店に移動はしなかった。
しかし4円の固定客が未固定客になった瞬間でもある。

お客様の成功体験を増やすことは、

①固定客を増やすことであり

②準固定客を固定客にすることであり

③未固定客を準固定客か固定客にする
ことなのだ。

遊技機を使い倒すには、こうした様々なプロセスを理解することが必要だ。

つづく



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スロプロから店長を目指す

昼飯はスーパーで買った冷凍チャーハンを寮でチンしてタッパに詰めたものに、カップラーメンを付ける。1食250円だ。遅番が終わって帰宅するのは深夜2時前。それから、また冷凍食品をチンして遅い夕食を食べる。

そんな生活が始まって4カ月近くが経った。業界未経験。ペーペーからスタートしているので手取りは18万円ほど。今は色々な仕事を覚える時期だが、自ら積極的に「次は何をしましょうか?」と上司に声を掛ける。

そんな積極性が認められて、地域一番店である大型店の中央コースを任され、人の組み立てから配置までを行っている。

それだけではない。役職者になってから担当する現金回収から傾斜角度の調整までも任されるようになった。

年下の同期入社は仕事が残っていても定時ですぐに帰る。上司から頼まれると「え~」と嫌な顔を見せる。まったくやる気がないので、必然的に積極性のある彼に新たな仕事が回ってくる。

目標は明確だ。最速で店長に昇格することだ。店長になれば1000万円近い年収も夢ではない。

「自分のおカネを入れてスロットを打っていた時の方が100倍しんどかった。機械の入れ替えで3時間残業しても全く疲れない。今の方が仕事的にも断然楽」と語るように大卒でありながらサラリーマン経験はなく、スロプロの道を歩んでいた。

スロプロ時代の経験も仕事に活かされている。客の心理が分かるので、ランプを押す前に箱を持って行く。客として色々な店を回っていたので、接客の素晴らしい店も見てきている。

心がけているのは元気なあいさつだ。これができるだけで、お客さんの印象も随分変わる。会話を求めているのは中年客だけと思われがちだが、高設定台を積もった専業にも「今日はよく出ていますね」と話しかける。専業でも高設定を積もった時は話したくなる心理が分かるからだ。

休みの希望も出さないので、シフトを組む役職者もやりやすい。

「残れる?」と聞かれても、一切文句を言わずに従う。それどころか「仕事を教えて下さい」と積極性を見せる。

それは早く昇格する目的があるからだ。

休憩時間も上司と積極的にコミュニケーションを図るが、新卒はゲームばかりしてコミュニケーションを取ろうとしない。そんな新卒組からはバリバリ動くことを疎ましく思われている。

目的を持って入社しているかどうかの違いが表れている。

人の教育とは大変だ。ポテンシャルの低い人間を一人前にするだけでもカネと時間がかかる。一人前になったころに辞められたのでは元も子もない。



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その⑦ 優秀な店長はお客様の成功体験の補助役が本当に上手い!

ボチボチ出るだろうと思う遊技機の設定を入れる。パチンコならば開け調整をする。

そのお客様自身が座らなくても、データランプやネットで情報を見たら、お客様は「やっぱり俺の推理は当たった!」と成功体験を得るものだ。

実際に成功体験を体現出来ればもっとよい。

こう言った成功体験がたくさん生まれるホールは繁盛する。

実際に私が入ったホールで指導したケースは8カ月で稼働が急上昇した。

ホールにおける成功体験とは、稼働が高いホールは深く考えなくても体験数は多いが、稼働が下がったくれば成功体験数はどんどん落ちてくる。

落ちて来たり、落ちて上がれない場合は、ホール側が成功体験を増やして差し上げることが重要だ。

私が指導に入ったホールで、店長や本部長にこんなことをしてもらった。

それまで台データを閉店後に事務所で見て、開け閉め調整の決定をしていたのだが、その決定を事務所で行ったあとに、ホールに出て、再度開け閉め調整の決定をする作業をしてもらった。

遊技機の上にあるデータランプを見ながら、もう一度開け閉め調整を検討する。

そのチェーンのデータランプには、当たり履歴やスランプグラフが表示されいる。

つまり、お客様の立場になってデータランプを見ながら、明日はこの台を出すか決めるのである。

明日、この台を絶対に出さなければならない時がある。

5日間差玉が下振れしていたら、お客様は6日目の今日は出るだろうと嫌でも思う。

お客様の成功体験を増やすためには、お客様の気持ちを理解することが重要だ。

このホールチェーンは、開け閉め調整の決定時には、必ずホール内で再度検討することにした後、1年後には全店で業績が上がった。

このような事をコツコツ行い、丁寧な調整方法をみつけるのが、使い倒す第一歩である。

つづく



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ボートレースに興味を持つ若いスロッター

スロットコーナーで若者2人の会話が聞こえてきた。1人は見物イスに座って友達が打つのを見ていたが、2人の会話の中身はボートレースだった。

インスタの女王渡辺直美を起用してのテレビCMが奏功しているのか、若者がボートレースに興味を示している。1人はボートレース経験者なのか、盛んに当たりやすさを力説していた。

スロットを打っていた若者が興味を示したのが確率の甘さ。3連単でも確率は1/120。1/100の甘デジに近い感覚だ。



ちなみに、3連単の平均配当額は87426円前後だが、最高配当額ともなると68万円になることもある。

2人の会話を聞いていた業界人は、このままスロットからボートレースへ移行しないかと気が気ではなかった。

以前、ボートレースのことを書いたエントリーでも以下のようなコメントがあった。

「いやいや手軽さで言ったら100%競艇でしょ。公営は行かなくてもネットで購入や視聴できるし、時間を拘束されることもない。何よりパチンコと違って競技自体に魅力があるから。パチンコに愛想尽かした客上を上手く受け入れて売上も確実に伸ばしてます」(モンキーターンさん)

改めてボートレースをおさらいしよう。

ボートレースは全レース共通のルールとして6艇のボートが1周600mのコースを3周(1800m)走って順位を競う。他の公営競技と比較すると1レースあたりの出走数が少ないため、的中率が高いのも人気の理由のひとつで、単勝の的中率は1/6とサイコロと同じ。時間にして2分弱の勝負だ。

レースは内側のポジションが一番有利なので、1号艇から順に内側に並んでいく。スタートは加速をつけて5,4,3,2,1,0でスタートするフライング方式。外側に位置する4号艇、5号艇、6号艇は助走距離を大きくとるため、後ろの方からスタートする。内側有利の1号艇が、一番助走距離が短い。

舟券は1枚100円から。2連単がオーソドックスで1着、2着を予想する。6人で走るので2連単でも30通りしかない。公営競技の中では、一番当たりやすいのがボートレースでもある。つまり、あまり波乱はない。オッズは平均20倍。

競艇は選手の技量が問われるレースで、選手のランキングはA1,A2,B1,B2の4ランクある。勝率が選手の強さで、A1が最も強い選手となる。

選手には体重制限がある。平均体重は50キロ。体重が軽いほうが有利なので、50キロ未満の選手は体重を合わせるためにオモリを付ける。

スタートによって勝負が決まるようなものなので、平均ST率も予想の目安となる。数字は低いほどスタートが早いことを表している。内側有利の1号艇の勝率は35~40%。

レースはA1とB2の選手が一緒に出走する。では、A1とB2選手の技量の差をどこで埋めるかというと、モーターだ。

モーターは抽選で決め、レース開催日の6日間は同じモーターで走る。

モーターの調子によっても勝率に影響を及ぼすので、選手の勝率と、モーターの調子を見比べながら着順を予想する。

かつては、選手が唯一持ち込めるのがプロペラだった。支給されたものを自分なりに叩いてプロペラの曲げ具合などを調整していく持ちペラ制度だったが、選手のペラ叩き技術で差が出た。今は抽選ペラ制に切り替えられている。

これによって、各選手はペラの加工に掛ける時間、労力、費用が無くなり、予想するファン側もペラのことまで考えなくて良くなったので、初心者にも楽しみやすくなった。言い換えれば、持ちペラ制度の廃止によって、初心者には難解な予想もなくなり、今はモーターの調子だけを気にすればよくなった。

ボートレースでも初心者を取り込むために、ハードルを下げている。

パチンコはちょいパチで入門のハードルを下げているが、効果が出ているとは言い難い。

客が望む台作りとかけ離れていることが問題だ。

「海はノーマルでも当たる。泡と魚群しか出ないシンプルな台が好き。昔のゼロタイガーはVに入ると16ラウンド。ハネモノもシンプルなものがいい。今の台は赤保留でも外れる。液晶はイライラが募りガッカリさせる演出ばかりに力を注いでいる」(ユーザー)

面白くない機械に、渋い営業ではボートレースに興味を持たれてしまう、というものだ。


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その⑥ 機械台を人として見る=育てる。

先ずは、前置きから書こうと思う。

昔は、遊技機の種類が限られていたから、一度導入すれば、長く使う方策をとっていたものだ。

これから書くことは、繁盛店の管理者にはツマラナク無用なことに思うに違いない。
しかし昔は誰もがやっていたことでもある。

昔の調整方法としては、アウト玉とセーフ玉だけを見て開け閉めをする釘師がいた。

30年前ではそんな釘師がいた。まだ超アナログ時代だ。

やがて釘調整にスタート数やベース数や玉単価などの数的管理が加わった。

他には、店やチェーン店独自の調整方法が確立されて行く。

セブン機とかフィーバー機と言われた時代には、様々な方法でベストな調整方法模索した。

あるチェーンは、閉店後には一切電源を切らない方針を打ち出して成功する。また、あるチェーンは、1週間前までのデータだけを見て調整していたが、それを一気に28日前までのデータを参考に調整をするようにして稼働を大幅に上げた。

この両方の方法を採用しているチェーンは、30年以上経った今でも優良ホールチェーンである。

現在も繁盛しているホールは、長年の経験を進化させながら今日に至っているわけだ。

そして、現在伸び悩んでいる? いや、下げ続けているホールさんの場合に多いのは、時代の流れに適応できない店長さんが多いということだ。

分かりやすい例として。

スロットが最盛期の繁盛時代の手法をまだやっている店長がいた。

設定を上げる際に、お客様の感覚=考えの裏をかくのが好きな店長はけっこういるものだ。

しかし、それはお客様の成功体験を否定、存在を無視することになる。

現代のようにデータランプが発達している時代だからこそ、データランプやネットで公開しているので情報を最大限に活用すれば良いのに、その情報を設定担当者が無視をする。

全くナンセンスな馬鹿野郎店長だ。
そんな馬鹿野郎店長は、パチンコ6段階設定を使いこなせないと思う。

お客様の心理や立場を考えた設定が必要な時代が今なのだ。

お客様に成功体験を提供することが重要な時代なのだ。

それなのに、お客様の裏を行く設定を入れるのはお客離れを起こす原因でもある。

前日、前々日、前前々日と全く出ていない遊技機があった。

この遊技機のデータを見たお客様は、「ぼちぼち出るだろう!」と脳裏を過る。
この時に、このような台を何割に上げ設定を入れるか?

これが重要なのだ。

何割の上げ設定を入れるとお客様の成功体験に貢献出来るのか?
そんなことを考えながら毎日調整をいるだろうか?

つづく



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