
営業を行なったホールは、台風の中、ご来店頂いたお客様のために営業をしたと思います。
どちらのケースも間違いではないと思います。
同じ30日の東京は、バタバタした。
12時45分頃にニュース速報が入り、首都圏のJR東日本の在来線は20時から全て運休と発表されました。
知り合いの百貨店関係者は、18時閉店を即決。テナント各社への連絡に追われました。
ホールはどうか。
あるチェーンは、夕方になっても本部からの指示がなく、お客様から閉店時間を聞かれても、答えられずにいました。
日曜日で本社は休み。エリア長の決定が遅いと嘆いている始末。結果はJRが運休する前に閉店することになりました。
日曜日の稼ぎ時に前日から休業を決めたホール、JRが全面運休すると昼過ぎに発表があったのに陽が落ちる頃に閉店時間を決めたホール。
こんな時は、オーナーの一声で決まるものだから、現場からするとスムーズに決めて欲しいと言う声があるのも現実。経営判断は難しいものですね。
あるチェーンの管理職は、台風が逸れる可能性があるからとギリギリまで閉店時間を決定しませんでした。
またあるチェーンの管理職は、JRがダメでもうちは私鉄もあるからと22時まで営業を続けました。
しかし店舗社員によると、お客様はガラガラ。人件費が出ないありさまでした(笑)
東京で24時間営業の居酒屋がありますが「こんな日にお客様も来ないから」と30日は17時で閉店。
興行界ではこんな事がありました。
基本的に公演は実施。しかし、交通事情などで来場出来ないお客様には、返金や他の公演日に無料で振替る処置を取ります。
中には、主催者が公演中止を決定することも。実際には30日に高知の公演が中止になりました。
演劇の公演中止は、劇場レンタル代金やチケットの印刷代などの経費の損失は数百万円になりますから、中止の決定は大変なものです。
実際に、俳優や機材は現地入りしていたのですが、お客様の安全を考えての決定には頭が下がります。
私は、東日本大震災直後に、イッセー尾形さんの舞台を予約しておりました。東京・府中の森劇場の公演でした。私の家から自転車で行ける距離の大きな劇場なんですよね。
公演中止とネットで分かっていたのですが、イッセー尾形さんの性格からして、イッセーさんは絶対に劇場に来ていると思い自転車で行ってみたら、いましたよイッセー尾形さんが(笑)。
イッセーさんによると、何人かのお客様は知らないで来てしまうから、申し訳ないから劇場に来たそうです。そして、サービス精神旺盛なイッセーさんは、来場された方の似顔絵を全員分描いたんですよね。
話が逸れました。
同じ中止でも、売り上げ機会の損失ではなく、完全に赤字の中止もあるわけです。
野外コンサートの悪天候の公演中止は代表的な例。昔ならば豪雨でも開演しましたが、今は時代が変わりましたから、「安全第一だ」とプロモーター関係者が話していました。
突風や落雷、観客の健康、色々と考慮しないと後々責任問題になるので、大変ですね。
台風など天災の時は、お客様の安全はもちろんですが、スタッフの安全確保も重要です。帰宅途中に強風に煽られて転倒して大怪我なんてあり得ますよね。
さて、ここで店長さんに質問です。
①スタッフが帰宅する時、ホールの外は強風で豪雨。
さて店長さんはどうしますか?
②閉店15分前。ホールの外は強風で豪雨。
さて店長さんはどうしますか?
答えは、上司と相談して導き出して下さい。
また、そんな時のために、所轄と確認しておくとか、地元組合と確認しておくとか、色々ありますよね。
つづく

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