パチンコ日報

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ドキュメント72時間「1円パチンコに哀歓あり」を社員教育に使いたい

日報でも取り上げたNHKのドキュメント72時間「1円パチンコに哀歓あり」。

これを観たホールの常連客が店長にこう語りかけた。

「NHKのパチンコを扱ったドキュメント番組が放送されたけど、店長は観たか? あの番組は客として本当に共感できる。酒は昼間から飲めないが、パチンコは昼間から打てる。パチンコを打っている時が一番ホッとする。録画していたがもう10回以上も観ている。業界人で10回以上も観ている人なんかいないだろ」

幸い、店長も観ていた。パチンコはネガティブな部分しか報道されない昨今、パチンコホールに集う人たちのそれぞれの事情をインタビューして行く内容だったが、好意的に捉えられていて、業界的には一服の清涼剤となった。

パチンコをする理由は人それぞれで、「嫌なことがあった時は騒音の中で没頭でき、嫌なことを忘れられ、無になれる空間はパチンコ屋以外にない」という意見もある。

業界関係者からは5スロでの続編を望む声もある。取材に応じられるホールがあれば、業界から企画を持ち込むのもいいかも知れない。

その常連客がさらにパチンコを熱く語り始めた。

「Aさん(70代の常連さん)の息子さんもこの店で打ってるよ。ほら、いつも海の1パチを打っているのが息子さんなんだけど、パチンコをするようになって外へ出かけることができるようになった…。人生には人それぞれにドラマがあるように、パチンコも役に立ってるんだよ」

店長はもちろん常連客なのでお父さんのことを知っているが、40代の男性客が息子さんであることを初めて知った。

息子さんは自閉症で家に閉じこもったままで就職することもなく、ニート状態が続いていた。それを見かねたお父さんが何とか外へ出るきっかけを作るために、誘ったのがパチンコだった。

家に引きこもり外出を嫌がってきた息子さんが、お父さんとホールへ通うになり、苦手としてきたコミュニケーションも少しずつではあるが取れるようなってきた、という。

この話を聞いた店長は「1円パチンコに哀歓あり」と何か重なるものを感じてきた。そして、改めて業界人にはこの番組を観て欲しくなった。

できれば業界の教材用に全日遊連がNHKと交渉してDVD化するのも、一つの手ではないかと考えた。それを全国のホールに配る。特に一般社員はこの番組を観ていないケースが多いので、そう考えた。

店長は、新入社員はもちろんのこと、役職者も含めて感想文を書くだけでも教育の一環になると思えた。

ま、NHKのアーカイブスの中には映像が残っているので、108円で観ることはできる。まだ観ていない業界関係者は是非。


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