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ベラジオののれん分け制度で独立開業した垣内社長に聞く 中編


ベラジオののれん分け制度で「ベラジオスロットオペラ43」(264台)を独立開業した垣内規利社長は、毎日現場に立つ。その理由をこう明快に答える。

「現場に出たら明日はこうやろう、ということが見えてきます。設定もお客さんの顔を見ながら入れています。コンピュータで出てくる数字では見えないものが現場では見えてくるからです。その分、全然利益が付いてきませんがね。でも利益を取ることは簡単ですが、それをするとすぐにお客さんは飛んでしまいます」

オープンから1カ月半のところで取材したが、想定していた稼働率よりも悪いままで推移している。

「土日のピーク時は7~8割稼働で推移しているのですが、平日のピーク時が3割稼働で、これが想定よりも下回っています。土日と平日ではピーク時は100人の差があります。平日は割り切って捨てることにしました。その分週末の7~8割を9~10割へ持って行くように集中します。週末をしっかり付け、信頼と信用が構築できるようになったら、平日も付いて来るようになると思います」

264台という台数では、周辺の楽園、マルハン、フェイスの大型店に対抗できないために、地域最大級のスロ専で勝負することになったが、最寄りの阪神電鉄出来島駅からは徒歩17~18分という立地のハンディもある。

「お盆の13、14、、15日の3日間はそこそこ稼働も良く、カチカチくんを使うお客さんが少ない。客層がきれいで、可能性を秘めた場所だと実感しました。その可能性を引き出せるのは人。小さいことを積み重ねるしかないですね。やるべきことをやったら絶対勝てます。ベラジオでも20店舗あまり新店を立ち上げてきましたが最初からうまくいく店の方が少ない。しかし、ベラジオから来た者はちょっと焦っています」

順調な船出とは言い切れないようだが、垣内社長は至って前向きだ。

「逆に苦戦して良かったと思っています。順調に行っていたら現場にも出ないで、自分の分身を作って仕事していないと思います。今頃は海外へ遊びに行っていますよ。順調だったら勘違いするところでした。苦戦してほんまに良かったと思います。苦い味が分からないと、甘い味も分かりませんからね」

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そんな垣内社長だが、人の面に関しては人一倍厳しい。それはクルーの間で内部トラブルがあり、女子の間で派閥が出来上がっていたことをナンバー2が知らなかった時だった。

「『そんなことがあったんですか』とナンバー2の口から出て時は、『人のことが分かっていないのは論外や』と叱りました。数字を見る目は非常にずば抜けているんですが、もっと1人1人の顔を見ろ、と。数字ばかり追っかけないで、もっと人を追っかけろ、と叱りました」

その後クルーと食事に行かせ、わだかまりを取るきっかけづくりをさせた。

その後本音の会議が開かれた。

「いいたいことはここで全部ぶちまけろ。陰でいうことは許さない」と釘を刺した。

つづく

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