アルバイトの募集でも苦戦が続く。時給は同業他社よりも高く、食事代や交通費を全額支給するがそれでも集まりにくい。理由は最寄り駅の阪神出来島駅から徒歩で17~18分もかかるネックがある。電車通勤するのに毎日この距離を歩くのはしんどい。そこで車による送迎をしたこともあったが、人的問題から困難に。そこで、駅と店の間の通勤用の自転車をクルー用に買い求めたことだ。人を大事にしているちょっとしたエピソードでもある。
「集客要員の4割は外部要因ですが、6割は内部要因です。外部要因はどうすることもできませんが、内部要因は解決できる問題です。これをきっちりやったら、間違いなく勝てる。今はそのやるべきことがまだ分かっていない状態です」
本音の会議ではクルーから「なぜ、こんなことをしなければいけないのか」との不満の声も出た。
それに対して垣内社長はこう答えた。
「面倒くさいことを面倒がらずにやり続けることが、やがては差別化につながる。広告宣伝一つとっても翌日は告知を全部変える。敢えて面倒くさいことをやり続けることで業績は必ずよくなる。面倒くさいことの積み重ねで1日1日お客様を増やしていくしかない」

例えば、クルーにはLINE会員の募集やハンバーガー屋台の告知の声掛けをさせている。最初は反発があったが、それをやり続けることで数字に表れる。確実にLINE会員は増え、屋台の売り上げも上がる。DMM.comのアプリのダウンロード数はベラジオグループの中でもトップだ。
平日は264台を5~6人で回している。稼働率からすると4人で回せる、と判断するのが普通だ。現場では細かいことの積み重ねの声掛けをやっているために、それだけの人員が必要になる。それも垣内社長が虫の目で現場を見ているからだ。
「葉っぱに水をやるのは虫の目が必要になります。鳥の目では分かりません。昔は木を見ずに森を見ろといっていましたが、今は木も見て、森も見るように教えています」
2020年には2店舗目を出店させる目標を持つ垣内社長。それだけに独立開業を失敗させるわけにはいかない。
1日が終わると従業員とご飯を食べに行って、1日あったことを話すのが日課となっている。
こんな社長が全国に増えると業界もまだまだ変化できる可能性があるというものだ。
おわり

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こんな時にパチスロ専門店を新規出店してやっていけるだろうと考えているのは、大間違いだと思います。
ピンバック: イケロン
惜しむらくは、もう一歩踏み込んだチャレンジがあったら社会的インパクトもあったのですが。
1 健康増進法や世界水準を遵守するために店舗内の全面的分煙化を実施
2 労働安全衛生法を遵守するために、クルーの休憩ルームも分煙化を実施
3 店内の騒音対策のため台のボリューム調整を実施
4 バリアフリーすなわち、障害者に対する遊戯環境の整備
以上はコストがかからずに、クルーの環境や顧客サービスができる部分と思いますが。
ピンバック: 元ベビーユーザー
結構良い表情されますよね。
エネルギーを感じます。
好きです。
今回の日報の画像でもそう思います。
接客に大事な事って接客の形だけではないのです。
顔もとても重要ですよね。
いくら丁寧な言葉や仕草があっても
“好感の持てない顔”でされても不愉快な気分になるだけです。
トップ画の、何が勝ちかさっぱり分からない勝ち組転職インタビューの漫才トリオ。
見る度不愉快な気持ちにさせるより、垣内規利社長の接客中の画像にされた方がインパクトあるし
よっぽど”効果的”だと思います。
日報も、より読みたくなると感じるかもしれません。
ピンバック: サファイア
ピンバック: 獣
大阪の事情は良く分からないが、駅から徒歩17~18分の外部的要因は思っている以上に厳しい。
だが、この社長は内部的要因に目を向けている。こんな素晴らしい人が業界内にいたのか?
この社長の成功要因は考え方・行動力・実現力。他のライバル社長はクズの集まりだ。あっという間にゴボウ抜きして行く要因が山ほどある。
ピンバック: 元ぱちんこホール従業員
ピンバック: ゴンザレス
という風俗営業の大切な役割を実践しているように感じます。
こういう方おられるということは、パチンコ業界まだまだ捨てたもんじゃないですね。
ぜひ、頑張って頂きたい。
ピンバック: ピー
どうやってそこまでもってこれたのか、凄く気になります。
日報さんで記事にしてみては?
ピンバック: ちえ
「田舎弱小店長奮戦記」(全編単行本化されて欲しいと思ってお
ります)とはまた違った環境で奮闘されている方の軌跡が堪能で
き嬉しいニュースでした。是非成功していただきたいですね。
ピンバック: tameiki