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寮に住み続けておカネを貯めた結果…

今は自宅からの通勤が当たり前になっていて、寮を設けているホールの方が少ない。そんな状況の中で、寮にまつわる話を2題。

まず、一本目は今から1~2年前の出来事。場所は東北のホール。

30年勤続の独身男性社員がホールの寮でずっと生活していた。

早番で出勤してこないので、連絡しても応答がない。店長が寮へ様子を見に行った。ドアをノックして応答がない。合鍵を使って部屋に入るとそこには冷たくなった男性社員の遺体があった。外傷はなく、突然死だった。

このホールは役職に就くためには保証人を必要としたが、身寄りがなかったために、万年副主任に甘んじていた。

火葬を終え、部屋の整理をしている時だった。押し入れの中にあった段ボール箱を開けて、一同が腰を抜かした。そこには旧紙幣を含めて7000万円の現金がぎっしりと詰まっていた。

酒を飲んだり、女遊びをするタイプでもなかった。寮生活なのでおカネを貯めようと思えばいくらでも貯めることができた。

現金以外で驚いたのは男性がお笑い芸人のゆりやんレトリィバァのファンだったこと。彼女が出演したテレビ番組のビデオや新聞や雑誌に掲載された記事のスクラップが保管されていた。

それよりも7000万円の相続人を探さなければならなかった。それは弁護士に任せた。

その結果分かったことは、男性には姉がいたが、既に亡くなっていた。しかし、姉の子供が生存していることが分かった。男性から見ると姪っ子だった。

しかし、7000万円の相続を拒否した。男性が身寄りがないといっていた意味がそこに隠されていた。どうやら絶縁状態にあったようだ。

7000万円が宙に浮くことになる。そこは弁護士が入って一旦、相続して、全額を町に寄付することで決着した。

もう一件はホールの寮に住み続けて45年選手の話。年齢的にも定年を過ぎていたが、ホールには定年制度そのものがなかった。ホールとしては辞めてもらいたい社員だった。

そこでホールが取った行動が、古くなった寮の解体工事をするので、寮から出て行って欲しい旨を伝えた。

その話を待ってました、と言わんばっかりに「じゃ、辞めます」と相成った。

こちらは45年間で貯めたおカネは1億円以上。この資金を元手に最初から有料老人ホームへ入所するためにコツコツと貯めていたわけだ。

寮に入っておカネを貯める。それが老後の人生設計でもあった。老後の心配がないのはある意味、人生の勝ち組かも知れない。



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