ホールの背中を押してくれる肯定的な意見から紹介してみよう。
「喫煙者だが、全面禁煙大歓迎!全国のホールが禁煙になってほしい。客が減るっていう馬鹿がいるが、なぜたばこが臭いからパチンコできない客がいるって発想ができないのか?」(もとぱちんこふぁんさん)
「俺は、喫煙者だけど完全禁煙でいいです。分煙だと、釘が、設定が、天井がと喫煙者、嫌煙者入り乱れるので分煙は反対です。もう喫煙OKのパチンコ屋で嫌煙者の嫌な顔、パタパタ気分悪くてウンザリ。ネット上で喫煙OKのパチンコ屋で吸うことに対して、煙りが、匂いが、吸い方のマナーが、やたら上から言われてウンザリです。ただひとつ言わせてもらうと、そんなに嫌いな、タバコの匂い、煙りが充満してるパチンコ屋によく自らの意思で入ってくると思うけど。まぁ、大嫌いなタバコの匂い、煙りよりパチ、スロやりたい欲求のが勝ってるんだろうけど」(無道さん)
「東京都が強制的に全店一律に禁煙にすれば各店舗への影響は、ほとんどないと思います。タバコを吸いながらパチンコしたい客は、居ても。タバコを吸うためにパチンコ屋に行く人など皆無に等しいからです。全店一律で変われば、会社帰りのサラリーマンが復活する可能性もあります。小一時間遊ぶだけで、背広は半端なくヤニ臭い。パチンコ屋に行くたびに毎回クリーニングに出さなきゃならないなんてあり得ないでしょ。OLさんや主婦客も復活するかもしれませんし。若者のお試しも増えてくるかも。顧客の間口を広げるには、この最後のチャンス。業界が団結して率先してやってほしいものです」(元ヘビーユーザーさん)
「非喫煙者なのでガンガン禁止して欲しいです。タバコのにおいで打ちに行った後家族にばれないようにするのが大変なんですよ」(パチソロ打ちさん)
「『全面禁煙にしたら、絶対お客さんは減る』。全面禁煙にしなくてもパチンコ人口は減り続けていくだけなんだから、現存のお客様が減ってしまう事を恐れて、何も行わずに縮小を続けているよりも、まだパチンコを経験した事が無い新規のお客様に来店機会を増やすような経営戦略に、パチンコホール業界全体で切り替えていくべきだと思います」(イケロンさん)
「競馬場でも競艇場でも競輪場でもみんなきちんとルール守って喫煙所で吸いますよ。勇気を持ってホール内は完全分煙になればいいのに」(カフェオレさん)
そういった肯定的意見がある一方で、業界の姿勢を見透かしている通行人ZZさんの意見を業界はどう受け止めるか。
「喫煙者と非喫煙者の双方が折り合える、喫煙所のみ喫煙可能な禁煙店が何故増えないのか?と疑問でしたが、店側は、喫煙者が喫煙所に行く事で、・喫煙中の間、台の稼働が止まる・熱くなっていたのが、喫煙室に移動する事で冷静になるのを嫌っている様です。客や従業員の受動喫煙による健康被害より利益優先ですね。だから、法的規制などで全国一律に禁煙にしないと禁煙店の増加は厳しい、と思います」
1分1秒でも多く座らせて稼働を上げる、という考え方は依存症対策も講じている時代にそぐわない。
では、業界が禁煙問題に無関心かというと、そうでもない。業界団体の中には環境対策委員会や禁煙分煙分科会などを開き、とば口に立ったばかりではあるが、取り組みを開始していることは事実だ。
ある団体の会合では、禁煙分煙の成功事例を集め、成功原因を探る必要があるとして、まるみつ(長崎)、みなとDステ(千葉)、エムズガーデン(沖縄)、マルハン千葉北(千葉)、マルハンなんば新館(大阪)、四海樓HEPFIVE(大阪)、マルタマ(仙台)、レインボー港(名古屋)、モリナガ祇園之洲(鹿児島)などの事例が出た。
経営陣は「喫煙室を作る費用対効果が望めない」、「稼働率が下がる」などのデメリットから腰が重いが、、完全禁煙化で、灰皿回収、空調フィルター交換、清掃人件費、壁紙汚れるがなくなる分、経費削減につながるのでメリットになる、という肯定的考えも出た。
また、業界は行政からの強制力がないと動かないので、営業許可の条件として禁煙条項を設けてもらうしかない、などの意見もあった。
いずれにしても、業界の禁煙化は2020年の東京オリンピックがターニングポイントになりそうだ。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。