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3次撤去を1月5日に独自設定するホールも出てくる?

検定機と性能が異なる可能性のある遊技機撤去の補償問題を巡って日工組VS全日遊連の対立構造がより鮮明になってきた。

撤去対象機を外した後、資金的問題などでべニア営業を余儀なくされるホールは、ベニヤ板に以下の統一表示を張ることを決議したようだ。

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この台は、「遊技機メーカーの不手際」により回収・撤去されました。今しばらくお待ちください。
何とも挑戦的な文言だ。日工組に対する怒りが滲んでいる。

この「不手際」という怒りを、8月末の1次2次撤去の期限を守らないことで表明したホールが全国で散見されている。9月26日付で未だに撤去していないホールのリストが作成された。

ホール軒数23店舗、249台となっている。都道府県別では北から北海道、宮城、茨城、埼玉、神奈川、山梨、長野、静岡、大阪、兵庫、広島のホールに設置されている。大半は1~2台だが、中には沖海3を3店舗合計で64台も設置している確信犯的店舗も。いずれのホールも新台が買えないレベルのホールだった。

撤去問題に一番神経を使っているのは、日工組だ。違法機の可能性がある遊技機は、決められた期限内に撤去しないと警察庁に顔が立たない。

今回のリストはどのようにして作成されたのか? その裏事情をメーカー関係者がこう明かす。

「まず、ピーワールドは見るな、ホールに直接電話もするな、ホールに貼りだされている島図も当てにするな、と指示が出されています。メーカーは直接ホールへ足を運んで確認の下に作成されたもので、このリストは9月23日には警察庁にも提出しています」

補償金を巡って日工組と全日遊連の間では平行線が続いていることについてはこう話す。

「それはメーカーから一方的に買取金額を出していることが原因ですね。メーカーによって買取価格はもちろん違うわけですが、メーカー同士買取価格は全部把握しています。有志で情報交換して、価格を毎月更新しています。倒産した奥村のMAX機が数10台残っていたのですが、これは日工組が5000円で買い取ることになりました」

要は全日遊連側にすれば買取価格に満足していないということだろう。

髙い機種で5万円として、牙狼が10数万台も設置されているサンセイともなると、軽く見積もって50億円になってしまう。メーカーの本音を代弁するとさしずめ、「その牙狼でいくら儲けたんですか。機械代は十二分に回収されているでしょ。それ以上に利益貢献しているでしょ」というところか。

8月末の撤去では新台も買えないようなホールだったが、12月末となると今でも稼働しているMAX機が残っているので大分事情も違ってくる。

「大手は11月には外すようですが、恐らく、正月営業が終わる1月5日まで使うホールが出てくる可能性があります。従って今回は1月1日の時点で調査に入ります。元旦にも設置されていたら昔でいうところの赤紙が全機連に回ります。これが回ったホールには一切機械を売らないことになります。この解除手続きを行わないと、機械を外しても売ることはできません」

死語となり、実態もなくなった赤紙とは、不渡りを出したホールの二次被害を出さないように、メーカー、販社で倒産情報を共有するものだった。

「ことしは撤去問題で忙殺され、毎週のように日工組で会議を開いている。早いこと終わって欲しい。個別のホールはメーカー責任を追及しないが、全日遊連という組織となると強硬に成らざるを得ないんですかね」

来年は正月営業まで続けて、その後閉店するホールも出てくるのだろうか?


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