値段据え置きと謳いながら、内容量を減らすのだから実質値上げだ。
しかし、多くの人は内容量などを見比べて買うことなどしない。単純に値段を上げるよりも内容量を減らす方が消費者には受け入れやすいともいえる。
これをパチンコ業界に置き換えると、こうなる。
稼働が低下しながらも、稼働が落ちる前と同等の利益を確保しようと思えば、釘を閉めることが常套手段だった。いとも簡単に、稼働が落ちながらも同等の利益を確保し続けてきたことが、さらなる稼働低下を招いている。
釘を閉めればお客さんは飛ぶ。それが分かっていながらもやってしまう。
1円で利益を確保するあまり、お客さんを飛ばし、最後は0.5円パチンコに手を出して自滅する。
そして、お客さんからは「回らない」と批判が出る。パチンコとは今や回してなんぼのゲームになっている。回らなければ抽選が始まらないのだから「回せ、回せ」となる。
「パチンコは1000円で何回回るかを計算しながら打っている。それで台の良し悪しが簡単に分かる。これがユーザーから批判が来る原因になる。食品は箱の中身が見えなければ、内容量を減らしてもほとんどクレームが来ない。パチンコもこれに見習うべきだ」(業界事情通)
箱の中身が見えないということはスロットに相通じるところがある。スロットは設定なので、長時間打ってみないと高設定が入っているかどうか分からない。
「パチンコもやっぱり設定にすべき。これで釘が真鍮からプラスチックになっても大丈夫。回らないというイライラも解消ができる。ホールの意思で回らないようにすることができることが問題だった」(同)
スロットは確かに中身は見えないが、ユーザーからは「設定を入れろ」の声があることも事実。しかし、あからさまに回らない台がなくなるのであれば、設定付きにする方が業界的にはいい。
釘調整が違法といわれながらも、実質全国のホールでは毎日釘調整は行われている。釘調整がなくなれば、罪悪感からも解放される、というものだ。

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