パチンコ日報

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連チャンの刺激がなくなったら…

50代半ばのAさんはパチンコ歴は約35年。この間、スロットは目も触れパチンコ一筋に打ち続けている。

スロットを打たないのはこんな理由からだ。

「4号機の時若い兄ちゃんがデータ取って稼いでいた。スロットは設定を読まなければならない。カチカチさせながら、研究したら勝てる。そういう意味ではスロットは不公平な遊びだ。楽して遊びたいからパチンコしかしない」

50代半ばといえば立派な中年。両親も現役のパチンカーで自転車でホールに通っている。パチンコはお年寄りがたくさんやっているから、自然とパチンココーナーへ流れる。

「遊技というのはボタンを押したり、ハンドルを操作することであり、頭の差は遊技とは言えない」というのがAさんの持論だ。Aさんのようなお客さんばかりだと業界としてもありがたいのだが、頭の差で勝率が上がることがプロを育むことにもなった。

ま、賭博の様に偶然性だけに任せるものではなく、遊技である以上技術介入は認められており、致し方ないことである。

Aさんのお父さんは元公務員。几帳面な性格でこれまでの収支を付けている。お父さんもスロットはあまり打たない方だが、収支ではスロットでは一度も勝っていなかった。

4円を打っていた時代は勝ち負けに一喜一憂したその時の心情も綴られていた。今は1円専門で気にならない程度の負けだ。

「1円は精神状態が落ち着く。5スロにも挑戦したが面白くない」(お父さん)

面白くない理由はこうだ。

「(スロットは)出るスピードが遅い。1パチでも連チャンすると玉がどんどん増えるのが快感。婆さんもチマチマ出るのは嫌いだから甘デジなんか絶対打たない」(お父さん)

1パチで両親が打っているのはMAX機である。

パチンコ玉で打つスロット=パチロットがイマイチ普及しなかったのは、パチンコを打っている人からすれば、スピーディーさに欠けていたことが挙げられる。

長年パチンコを打っているお年寄りも求めているのはギャンブル性である。MAX機が市場から完全に消える来年以降は、最後の牙城であるお年寄りがパチンコから足を洗ってしまうのではないかと懸念される。

現役パチンコユーザーがちょいパチに嵌らないのは、リーチが短くサクサク当たれども、出玉が少なく、すぐに飲み込まれてしまい、消化不良しか起こさないためである。パチンコ初心者でもこんな機械は面白いとは思わない。

ま、メーカーも1/320でMAX機に匹敵するような機種を出してくるものと思われる。



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