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ベラジオののれん分け制度で独立開業した垣内社長に聞く 後編

ベラジオののれん分け制度で「ベラジオスロットオペラ43」(264台)を独立開業した垣内規利社長の営業方針は、設定を入れることだが、最終的には人の力が差別化になると信じて疑わない。それはベラジオ時代の経験に裏打ちされているものだ。

アルバイトの募集でも苦戦が続く。時給は同業他社よりも高く、食事代や交通費を全額支給するがそれでも集まりにくい。理由は最寄り駅の阪神出来島駅から徒歩で17~18分もかかるネックがある。電車通勤するのに毎日この距離を歩くのはしんどい。そこで車による送迎をしたこともあったが、人的問題から困難に。そこで、駅と店の間の通勤用の自転車をクルー用に買い求めたことだ。人を大事にしているちょっとしたエピソードでもある。

「集客要員の4割は外部要因ですが、6割は内部要因です。外部要因はどうすることもできませんが、内部要因は解決できる問題です。これをきっちりやったら、間違いなく勝てる。今はそのやるべきことがまだ分かっていない状態です」

本音の会議ではクルーから「なぜ、こんなことをしなければいけないのか」との不満の声も出た。

それに対して垣内社長はこう答えた。

「面倒くさいことを面倒がらずにやり続けることが、やがては差別化につながる。広告宣伝一つとっても翌日は告知を全部変える。敢えて面倒くさいことをやり続けることで業績は必ずよくなる。面倒くさいことの積み重ねで1日1日お客様を増やしていくしかない」

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例えば、クルーにはLINE会員の募集やハンバーガー屋台の告知の声掛けをさせている。最初は反発があったが、それをやり続けることで数字に表れる。確実にLINE会員は増え、屋台の売り上げも上がる。DMM.comのアプリのダウンロード数はベラジオグループの中でもトップだ。

平日は264台を5~6人で回している。稼働率からすると4人で回せる、と判断するのが普通だ。現場では細かいことの積み重ねの声掛けをやっているために、それだけの人員が必要になる。それも垣内社長が虫の目で現場を見ているからだ。

「葉っぱに水をやるのは虫の目が必要になります。鳥の目では分かりません。昔は木を見ずに森を見ろといっていましたが、今は木も見て、森も見るように教えています」

2020年には2店舗目を出店させる目標を持つ垣内社長。それだけに独立開業を失敗させるわけにはいかない。

1日が終わると従業員とご飯を食べに行って、1日あったことを話すのが日課となっている。

こんな社長が全国に増えると業界もまだまだ変化できる可能性があるというものだ。

おわり



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