パチンコ日報

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千円で40回回るパチンコ

日電協の佐野理事長がスロットのAT機の自主規制を打ちだしたのは、6月の通常総会だった。今後の新基準で登場するスロットを5.9号機と呼び、AT機は1500ゲーム単位、時間にして約2時間以上は、一連の指示機能が続かないようにする規制を射幸性の抑制策として実施していくことを明らかにした。

パチンコのMAX機も同様に自主規制した。パチンコは1/320のミドルへとシフトして行くが、その過程で新たに発覚したのがメーカーが関与していたベース問題だった。いわゆる検定機と性能が異なる可能性のある遊技機である。

「ATははっきりいえば規則違反だった。佐野理事長は1500ゲームの自主規制を設けることでATを意味のないものにした。同じルールの下で規則通りに遊技機の開発競争をしようというのが佐野理事長の考え方だと思う。中には『余計なことをしやがって』と苦々しく思っている人もいるが、佐野理事長のやっていることは正しい。だからパチンコのベース不正も許せないと思う。AT機にしてもMAX機にしても反則技でメーカーはメシを食っていたようなもの。それは翻って見れば自分で自分の首を絞める行為だった。佐野理事長は業界を正常化に戻そうとしているだけ」(スロット関係者)

AT機規制の影響を受けないのは、Aタイプ主体に開発・販売し続けてきた北電子とパイオニアぐらいか。

射幸性の高い機械は一時的にはいいが、お客さんの方が持たない。もう一度、庶民が遊べるレベルに戻らなければ、業界はじり貧になっていくばかりだ。

そこで、前出のスロット関係者が提言するのが「確変のないパチンコ機」だ。

パチンコメーカーからすると確変しない機械など絶対に売れないと考えるだろうが、今のパチンコをつまらなくしている原因は案外確変にあるかも知れない。確変させるために、ベースの不正が行われ、確変で連チャンするのが怖いから、店は釘を閉める? スタートが回らないからつまらない。そんなことになっていないだろうか? ただし、全部のデジタル抽選機から確変をなくすという意味ではない。スロットのAタイプのような機械だ。

「パチンコのお客さんは昔は1回の出玉を5000円で計算していました。だから、1回大当たりすると5000円分相当の出玉です。2.5円交換なら1回の出玉は2500発。大当たり確率は1/200。千円スタートはボーダーラインが40回ぐらいぶん回せるスペックににする。お客さんも他入賞でベースを上げるよりも、スタートが回ってベースが上がることの方を喜びます。その代り確変機ではない。これこそがちょいパチだと思います」(同)

デジタル抽選機のバリエーションとして確変なしのパチンコ機も作ってみる?


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