イトーヨーカ堂店内に3年間で100店舗出店を目指した。
デザイン性・機能性の高いインテリアや雑貨などを販売しているフランフランと共同開発することでデザイン性がある雑貨が期待された。
価格はイトーヨーカ堂よりは高くて、フランフランよりは安い、を設定した。
例
■マグカップ
イトーヨーカ堂:300円~1000円
ボンボンホーム:400~1450円
フランフラン:740円~1300円
■バスタオル
イトーヨーカ堂:500円~2000円
ボンボンホーム:1700~2400円
フランフラン:2440円~3500円
販売はイトーヨーカ堂の従業員が担当。2015年の1年間では首都圏を中心に20店舗がオープンした。
3年間で100店舗構想に早くも陰りが出ている。7月10日、横浜市の「イトーヨーカドー立場店」3階に出店する「BON BON HOME立場店」を閉店したのを皮切りに、東京都武蔵野市の「BON BON HOME武蔵境店」、千葉県四街道市の「BON BON HOME四街道店」、東京都小金井市の「イトーヨーカドー武蔵小金井店」3階の「BON BON HOME武蔵小金井店」を閉店。総店舗数は16店となった。
「少し高い生活雑貨なのですが、ウチの社員が販売しているので、商品知識もありません。ヨーカ堂の客層とマッチしていないので、最初から無理があります。子会社化したカタログ通販のニッセンは債務超過、西武とそごうも爆買いが終了しているところを見ているとパチンコ業界とオーバーラップします」と話すのはパチンコ好きのイトーヨーカ堂社員のAさん。
セブンアイホールディングスの中でもお荷物となっているイトーヨーカ堂としては、低迷する売り上げを打破するためにも新業態の試みだったが、すっかり裏目に出てしまったようだ。
ここからはパチンコに関する話だ。
「これまでメーカーから出てくる台に何も疑問を持たずに打っていましたが、お客が打ちたい台のことをパチンコメーカーは何も考えていない。パチンコを打たなくなった30~40代のお客はスロットへ流れています」
Aさんがスロットへ移行した理由は、自分が操作している感覚がパチンコにはないことだった。
「ボタンを付けてお年寄りがバンバン叩いたり、ガラスに手をかざしたりしていますが、われわれは恥ずかしくてそんなこともしませんし、それが操作している感覚というのも違います。パチンコにはやってみたいと思う台がありません。その点、スロットは自分で操作している感覚が楽しめます」
客のニーズを掴めということだが、パチンコはお年寄り向けの小手先の仕掛けにボタンがどんどん大きく派手になっているが、そこではない。
BON BON HOMEの試みは、パチンコ業界でいうところのちょいパチというところか。
お互いにニーズがない。

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