ピーワールドによると7月5日時点での導入は次の通りだ。

導入開始から間もないこともあるが、惨憺たる状況といわざるを得ない。
導入ホールの顔ぶれを見るとマルハン、ピーアーク、PIA、ニラクなど特定企業で固められている。プリペイドカードの草創期は日遊協の会員のみが立場上導入していたこととオーバーラップする。
導入が進まない理由は、ほとんどがちょいパチ用にリメイクしたもので、一から作り込んだものではない。その割に値段もそれほど安くない。
今後のパチンコ業界が目指す方向性を示すパチンコ台ではあるが、稼働も売り上げも期待できるものでない、となればホール側は買いたくない、というのが本音。
今残っているユーザーにちょいパチをアピールしても誰も振り向いてはくれない。連チャンして沢山玉が出なければパチンコではない、と頭に刷り込まれているからだ。
こうしたちょいパチの立ち位置を理解した上で、在京キー局の関係者は、ちょいパチのテレビCMを打つことを提案する。そこにはテレビ局の広告収入が減り続けている台所事情もあるが、ここはテレビ局の提案に日工組は乗っかるべきだろう。
ちょいパチのテレビCMを展開する主体は日工組。ちょいパチを広めることを組合事業とすれば、拒む理由もない。むしろ、短時間で大当たりを楽しめるようになったことをスリープユーザーや新規客にアピールするのは、テレビの右に出る媒体はない。
ただ、ちょいパチのCMを流すのではなく、当然タイアップ番組も必要になる。できれば藤田ニコルのように10代に人気のあるタレントを起用したいものだ。
TBS系列で土曜日の深夜に三洋物産が海をテーマにした番組のスポンサーになっているが、これが理想的な時間帯とキー局ともいえる。独立放送局では視聴率が厳しいだけでなく、全国ネットになりにくい。
タイアップ番組が制作できることになったとしても、ちょいパチの導入がこのレベルでは話にならない。
メーカーも焼き直しではなく、本腰を入れた機械作りも必要になって来る。
鶏が先か卵が先かではないが、まず、スリープユーザーや新規客を受け入れるためには、すべてのホールにちょいパチが導入されていないことには話にならない。

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