パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

客が110番しないためにホールがすること

釘調整を行っていることはユーザーも百も承知していながら、釘調整が違法ということに乗じて、スタートが回らないと所轄を呼ぶケースが散見されているが、組合が注意喚起したケースは珍しい。

発信日は6月28日

タイトルは「ぱちんこ遊技釘に関する事例について」と書かれている。

内容を要約すると県内のホールで実際に起こった事例が報告されている。

とあるホールで遊技客が「この台は店が釘を曲げているので回らない」と従業員に苦情を寄せた。これに対して従業員は釘は触っていないと事情を説明したが納得してもらえなかった。結局、客は所轄に電話を入れ、所轄が駆け付ける騒ぎとなった。

駆け付けた所轄は生活安全の担当ではなかったために、翌日、再度担当が事情聴取のために店に来た。

この時担当が「ホールが釘を曲げていないのであれば、ホールに設置している防犯カメラを見せて欲しい」と要請した。ホールは防犯カメラの録画画像を見せたが、営業時間外は録画していなかったために、担当は釘調整をしている現場を確認することはできなかった。

担当はホールに対して「釘調整をしていないという証のためにも防犯カメラは作動させておいた方がいい」と指導した。ホールは該当台は外して「他の台と入れ替えます」と説明したところでそれ以上の追及はなかった。

以上

当該ホールのスタートがどれだけ回らなかったのか具体的な数値は分からないが、適正スタートで負けた腹いせならホールも堪ったものではない。デジタル抽選機のデメリットは回ったからといって確実に大当たりするわけではない。

メディア報道された京都・城陽市のホールの釘曲げ事案では、スタートをガバッと開けていて風営法違反で店長が書類送検されている。回っても当たらないのは遠隔しているのではないか、との疑念を客が持っていた、という話もある。

釘問題に絡み、デジタル抽選機そのものが曲がり角にさしかかっている、との思いがする。

話を負けた客が所轄に電話を入れる件に戻す。

警察は110番があれば確実に動かなければならない。釘問題がこれだけ違法と喧伝されるようになれば、負けた客が110番する事例がもっと増えそうだ。

そうなると今回のケースのように、釘調整をしていないかどうか、防犯カメラ映像の提出を求められることが増えてきそうだ。

かつてはゴールデンタイムでパチンコ特番が放送されていたこともあった。開店までを追ったドキュメンタリーなどでは、釘調整している映像が堂々と流れていた。

時代が変わった、というだけで片付けられる問題ではない。

釘調整が違法といわれる原因を作ったのは業界側にあった、ということを反省しなければならない。

度を越してはダメということだ。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。