パチンコ日報

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京都が撤去リスト機をホールから提出させる意味とは

6月23日に12月末までに撤去する3次、4次の回収リストが発表された時、MAX機で今でも稼働がある現役バリバリの牙狼魔戒ノ花が含まれていた。11万台以上も稼働しているある種の“問題児”でもある。

機を見て敏。

逆に撤去リストが公表される直前に、魔戒ノ花を増台するホールもあった。

商魂たくましい。

4号機を撤去する時もコンサルは「ギリギリまで外すな」と指導していたことを思い出す。スペックダウンした5号機ファンを早くから育てることができるわけでもない。コンサルはホールの利益につながることをアドバイスするのが仕事だからそういう指導になった。

儲けられる時に儲ける。あと半年使いきることになるのだろうが、脱MAXにホールは頭を切り替えなければならない。

大衆娯楽の原点に戻るために、MAX機の対極にあるのが6月から発売された「ちょいパチ」だった。

「日遊協枠で導入していますが、県内ではうち以外に導入しているホールはまだありません。4円で使ってくださいといことですが、いずれも焼直しで機械的な魅力もない。4円の甘デジを打っているお客さんが対象になるかと思いますが、手を出してくれません。焼直しのちょいパチなら15万円ぐらいが妥当な金額」(ホール社長)

残念ながら、今現在残っているユーザーに訴求できる面白さは、ちょいパチにはない。全くパチンコをやったことのない人が打てば、また別の評価を得られるかも知れないが、兎に角、新規ユーザーをどうちょいパチに誘導して行くかが今後の課題だ。ただ、宣伝をやり過ぎると「依存症患者を増やす気か!」と反パチンコ勢力から叩かれそうで、悩ましい問題だ。

3次、4次の撤去リストも出揃い、今回の撤去問題で腕まくりしているのが京都府警だ。

6月28日付で京都府公安委員会が各営業所に対して、「資料等提出要求書」なるものを配布している。

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提出する資料は、6月30日現在で、検定機と性能が異なる可能性のある遊技機のリストに挙がっている機種名と設置台数の他、高射幸性遊技機(MAX機)リストに挙がっている機種名と設置台数を7月22日までに回答せよ、とのことだ。

京都といえば先日も釘問題で城陽市のホール店長が書類送検された土地柄で、関西ではチラシを打てないほど行政指導が厳しいことでも知られている。

第一次、第二次リストの撤去期限となる8月末に対象機が残っていたら、京都府警がどう動くかが注目される。

ちょいパチがものすごい人気になって、撤去機種の受け皿になったら、業界が健全化に舵を切ることになるのに。現実はそんな甘いものではない。


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