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機械代を安くする方法

「ホールは池の鯉に見えた」と話すのはメーカーの営業マン。

どういうことなのか?

「鯉の池に餌を投げると鯉が口をパクパク開けて寄ってきますよね。もっとくれ、もっとくれ、と。その姿がホールさんとオーバーラップするんです」

何とも失礼極まりない例えだ。この営業マンだけなのかも知れないが、メーカーにすれば、ホールをそんな目で見ている。

実は機械代が下がらない原因はここにある。高い、高いと文句を言いながらもホールが、池の鯉の様に、機械をどんどん買ってくれるから、機械代はどんどん高騰して行った。メーカーからすれば作れば売れる=池の鯉状態だった、とやや過去形にはなってきた。

ホール側から高い版権を使うから機械代が上がる、と批判されるが、実は版権代はそんなに高くない。基本契約料はあるが、1台当たりに乗せられる版権代そのものは2500~5000円が相場のようだ。

むしろ、アニメ版権を開拓して行ったことでエヴァンゲリオンやアクエリオン、マクロスなどマイナーだったタイトルを世に広めて行った、という意味では貢献したことになる。

ホールが買い続けるから安くならない、というが、安くする方法はないのか?

「ホールの垣根を取り払って、グループを作って、例えば1万台買うから20万円で作ってくれ、と提案すれば、それに乗ってくるメーカーはあると思います」

過去何度か、全日遊連で共同購買事業としてトライしたことがあった。それはいずれも失敗に終わっている。理由は簡単。在庫整理のような機械ではいくら安くしても買うわけがない。あまりにも売れないものだから、県遊協の理事長クラスには強制的に割り当てられていたほどだ。

そういう手法ではなく「電動役物で面白い機械を20万円以下で作って欲しい」というように、ホール側からの要望をメーカーに出すことが肝心だ。

それが本当に面白い機械なら、ホールもこぞって買うというもの。

機械代を安くする手法としては不買運動もあるが、これは現実的ではない。新台がなければ集客できない、という既成概念が業界人には根強いものがある。

それよりも新たな手法としてホール側から提案型の機械作りをお願いした方が、機械代は下がる可能性が高い。例えば、大衆娯楽に戻したい、と願うグループが集まってある程度台数がまとまれば、小回りが利くメーカーは、作ってくれるはずだ。

昔、面白い電役機はたくさんあった。その復刻版でいい。


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