パチンコ日報

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中小が生き残るには…

「稼働は1パチで持っている。1パチが登場した時はまさかここまで4円と1円の比重が逆転するとは思ってみなかった。今でも4円を打っているうちの客層は家庭を持つこともなく、貯金もないような人たち。この先パチンコ業界がどうなるのか、さっぱり予測も付かない。孫の時代まで会社を引き継げるかどうか不安で仕方ない」と話すのは日本で2番目に人口が多い県で営業しているホールオーナー。年齢は50代後半。2代目である。チェーン店は13店舗。

このオーナーの悩みは、この先、中小ホールが生き残るための策だ。13店舗の中には稼働のいい店舗もあれば、稼働の悪い店舗もある。幸い大手が出店して来ていないのでやっていけているが、大手が来たらひとたまりもない、という恐怖心が今でもある。

中小が生き残る方法…

今来ているお客さんを大事にする。地域の遊技人口を減らさないようにする。これ以外にない。

業界を挙げてパチンコ人口を増やす、というのは掛け声だけで具体的な方策は何一つない。パチンコファン感謝デーは40年以上の歴史こそあれ、効果は疑問だ。

くじで景品が当たる。この形式自体が遠の昔に曲がり角に来ているにも関わらず、景品を提供する百貨店が喜ぶだけのイベントをスタイルも変えずに脈々と続けている。

パチンコのキャラクターになった歌手を招いて全国6カ所ぐらいで、無料コンサートを開くぐらいのことをした方がインパクトもある。

話が逸れた。

中小が生き残る方法だった。

「コストを抑えて、出玉で還元する。コストを抑えるとは新台を買わないこと。古い海を使ってその方法でお客さんを育てた時代もあったが、それも通用しなくなりました。今は話題の新台は導入しなければダメになってきている」(同)

パチンコのテッパンだった海ファンそのものが高齢化して、業界からリタイアして行っているので、海頼みの時代でもなくなってきているのかも知れない。

「1円客が離れたらパチンコは終わるので、利益は取れない。そんな状態でもやっていけるのは今はスロットがいいから。でも、このスロット人気もいつまで持つか分からない。スロットがダメになったらバタバタ倒産する」(同)と不安は尽きない。

スロットメーカーでもスロットとパチンコの両方を作っているケースがあるが、パチンコ客をスロット客にしてしまうことを考えているメーカーもある。

パチンコ機を作っても売れないが、本来のスロットの開発力を持ってして、パチンコ客がスロットに振り向くような機械の開発で新たな市場を確立しようとしている。

将来予測ができない業界には明るい展望もないが、パチンコ客をスロット客にしてしまうほどの魅力ある遊技機が出てくれば、業界の未来にも一筋の光が見えてくる?



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