「4円は1日平均6000発稼働。4円のお客さんは大手にかっさらわれた。車で20~30分の距離でも移動します。4円は強い店しか無理。1円のお客さんは遠くへは行かないので残っている。4円再生は諦めました」
これが地方の中小ホールの本音であろう。地方は時給も給料も都市部に比べると安い。同じ地方でも沖縄も同様の事情があるが、沖縄から暗い話が聞こえて来ないのは、元々スロットが強い土壌があったからだ。
「1円で40万円の機械代は償却できない。売れるうちに売るしかないが、タイミングを逃すと買い手もつかなくなる」と店を閉める覚悟をしている。
1円で新台専門店のカテゴリーが生まれつつあるが、これが通用するのは都市部+薄利多売でやっていける財務力があるホールに限られる。
5年、10年先には7000店舗ぐらいまで減るとの予測がある。消費税などが今後上がることは確実で庶民の財布の紐が緩むことはないからだ。
あれだけ人気だった東京ディズニーランドは度重なる値上げで、熱心なファンも来園回数を減らしている。
その一方で若者はケータイ電話代を削ろうとはしない。ポケモンGOのようなゲームが登場すればなおさらだ。
日本でもサービスが開始された初の週末は、全国各地でポケモンGOに熱中する姿が報道された。若者だけでなく、サラリーマンや中高年もが夢中になるこのゲームが斬新な点は、現実空間とゲームをGPSで融合させたことだろう。室内で遊ぶゲームから外に出かけないと遊べないゲームに仕立てたことが大人を虜にしている。
歩きスマホの危険性は増加することは想像に難くないが、歩くことが健康にもつながりとなれば、スマホを持っているお年寄りの間でもブームになることが考えられる。カネがなくて時間がたっぷりある、図書館で暇を潰している行き場のないお年寄りの受け皿になることだって考えられる。
そういう意味では1円パチンコからリタイヤしたお客さんが、ポケモンGOへ流れることだって考えられる。
パチンコ業界でもポケモンGOのような機械を20万円以下で、と書いたら批判の嵐だった。再びパチンコファンを熱狂させるぐらいの革新的なアイデアのパチンコ機の登場を願ったものだった。
屋外型のポケモンGOに比べてパチンコホールは夏涼しくて、冬暖かい、というアドバンテージがある。

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