パチンコ日報

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高コスト体質の脱却にはオーナーでもクラウンに乗る覚悟が必要

ホールの高コスト体質の脱却は、業界内では随分前から叫ばれている。業界には業界価格というものが存在する。それが生まれたのは30年以上前に遡る。業界外から見れば、100万円もしないようなホールコンピュータが1000万円以上でも売れるようになった。当時はテストモードが搭載されていたが、それが評価されて少々高い値段でも売れたのかも知れない。

業界内のモノの値段がホールコンを基準に値付けされるようになった。銀行で使われている紙幣計数機と全く同じものが、業界内では倍以上の値段で売られた。それは、当時は業界が本当に儲かっていたし、それが普通の値段だと思ってホールは買っていた。大理石張りのホールが全国各地に誕生したのも業界が儲かっていた証左だ。

業界の高コスト体質はフィーバーブーム後に生まれたもので、業界の売り上げが業界の高コスト体質を牽引してきた。業界価格と言われた設備の価格に関しては、モノが売れなくなれば値下げをしてきたが、上がる一方なのが遊技機価格だ。

パチンコ機の年間販売台数が年々減少しているが、それをカバーするかのように価格を上げて売り上げを維持しようとするのがメーカーの考えだが、メーカーが強気なのは中古機価格にも表れている。

機械価格がペイできれば、中古機価格がたとえ200万円でもホールは買う。このホール心理を熟知しているからメーカーは絶対に値下げなんか考えない。ここがパチンコという商売の妙である。

ホールの3大コストは機械代、人件費、広告宣伝費で人件費や広告宣伝費も一般業種に比べて高い。

1パチが主流になり、来年からはMAX機も完全に撤去されて行けば、ますます売り上げ低下は避けられない。

ちょいパチは警察に低射幸性の機械を積極的に開発している、という業界側のポーズ用であることは、皆に見透かされている。出来上がった機械は、客もホールも見向きもしない。

ヘソ賞球が5個というだけで新味がない。パチンコの払い出しは15個まで認められているのだから、ヘソ賞球が15個ぐらいのインパクトは欲しかった。それもホールがヘソを閉めれば、「はい、それまでよ」。

警察が釘調整を禁止するのも分からなくない気もしてくる。

業界の旨味は儲けの大きさにあったが、その旨味がなくなって来た今、営業権譲渡するホールも今後加速してくるものと思われる。

かつてはホールオーナーでもクラウンに乗れるようになったことを喜んでいた時代があったが、それがすぐベンツに取って代わった。

クラウンでも我慢できるオーナーに今後の業界を託したい。


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