パチンコはセブン機からハネモノ、普通機に至るまで全て釘調整を必要としている。デジタル抽選機はスタートの開け閉めによって、回る回数が変化するだけだが、ハネモノは鳴きと寄りの調整がよければ、勝てる確率は確実に上がる。
最近所轄が目を付けているのがハネモノだ。特にハネモノに力を入れているホールに意地悪をしている。
ハネモノや昨年復活した手打ち式パチンコは、本来のパチンコが持っていた大衆娯楽の姿であり、そういう機械が増えることを警察庁も歓迎したはずなのに、現場にはそんな想いは伝わっていない。
釘調整は全てが違法なのだから、機種は関係ない、とばかりにハネモノコーナーを定量制で営業している警視庁管内のホールに所轄がこんな質問をした。
「今日、打ち止めになった台は、明日も打ち止めになるの?」
「ハネモノでも大当たりはラウンド振り分けがあるので、たまたま打ち止めになっただけで、明日も打ち止めになるかどうかは分かりません」
さらに復活した手打ち式チューリップ台についても同じ質問をして来た。
「手打ち式はそれぞれの技量がありますから、一概にはいえません」
釘調整を黙認してきた所轄の反撃が始まった格好だ。
一人で出玉を独占するのではなく、少しでも多くの人に出玉を味わってもらいたい定量制についても、難癖をつけて、釘調整していることをいわそうとしているとしか思えない。
健全な営業スタイルだったはずの定量制までが、釘調整のターゲットにされるようでは、定量制もできなくなる、と当該ホールの店長は心配している。
所轄の担当にある程度の裁量権があるので、所轄が定量制を突破口に釘調整違反を検挙しようとしているとしたら、ホールは本当に何もできなくなる。
それぐらい釘問題に関しては、釘調整=メンテナンス発言から大きく潮目が変わってしまった、ということだ。
釘調整を必要としないパチンコ機が登場するまでの猶予期間は、従来通り黙認してもらったとしても、釘調整以外で利益コントロールしようと思えば、設定ぐらいしか考えられないが、そうなるとセブン機以外の機械はどうやって作るのか、ということにもなる。
回収・撤去問題をこじらせようものなら、次はいよいよ3店方式に踏み込んで、息の根を止められることになるのだろうか。

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