パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

弱小ホールを助けるシステムが欲しい by 販社

「儲かっているホールとそうでないホールに二極化しているが、今残っているホールで赤字のホールはほとんどない」と話すのは販社の関係者。いよいよ危ないと思えば閉店に追い込まれるのだろうが、ホール軒数は漸減、といった方が近いぐらいホールはしぶとい。

ホールの完全閉店と新規オープンを取り扱っているサイト「ここって昔はパチンコ屋?」によると、過去10年の完全閉店数は次の通り。

2006年453軒
2007年538軒
2008年620軒
2009年274軒
2010年222軒
2011年206軒
2012年232軒
2013年342軒
2014年295軒
2015年388軒
合計3570軒

ホール軒数が漸減する理由は新規店舗が閉店店舗を上回っているからで、2009年以降は2013年と2015年を除いて、新規店舗の方が閉店店舗数を上回っているからだ。

2006年はピーアークが全国に先駆けて1パチを導入したのがこの年だった。1円が全国的に普及が進むに連れて完全閉店する増え、ピークは2008年の620軒だったことが分かる。つまり、1円に設備対応もできなかったがホールが2008年までに大量に閉店している。

1円が普及して10年以上が経過した現在も営業を続けている、ということはそれなりに持ちこたえている、ということでもある。

この10年の流れは4円で集客ができなくなり、1パチを導入した。パンドラの箱が開けられると、1円のお客さんは二度と4円に戻れなくなった。4円をドロップアウトしたお客さんが1円に流れることで、どんどん1パチの割合が増えて行った。

今まで1000円で売れていたランチが250円じゃないと売れない。それが4パチから1パチに移行したホールの台所事情である。売り上げが1/4に下がったのだから由々しき問題だ。

完全に低貸しに移行したホールは中古機すらなかなか買えないようになって終焉を迎える、というパターンが出来上がっている。

勝ち組は4円で集客できる努力をしているが、閉店するホールは世の中の流れに従って1円を導入する以外にこれといったテコ入れはない。ファン感謝デーすら景品がしょぼくなり、やがてファン感謝デーにすら参加もしなくなる。そういうことは客が一番敏感に感じ取る。そんな店は見捨てる。

負の連鎖を自分で作って自滅して行く。

前出の販社の関係者はそれでも弱小店の肩を持つ。

「弱小でも買える魅力的な機械を出して欲しい。地震の時などは被災地を助けるために、被災地の産物を買って協力するように、パチンコ業界でも弱小を助けるシステムが欲しい。今、踏みとどまっている弱小を今、助けなければ、業界はどんどん縮小する。その前に歯止めを掛ける施策が必要だ」

業界が縮小することはいいことではない。ただ、営業努力もしないで自滅するホールを助けるとなると、これは業界内でも賛否両論の意見がでそうだ。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。