「開発には一定のコストがかかる。今までは機械も売れてきたから高い開発費もかけられたが、20万円や30万円の安い機械というのはどうしても開発費もかけられず、見た目もしょぼい機械になる。そうなるとホールに買ってもらえない。やはり派手な機械が売れる。そうなるとコストもかかり、高いものになってくる」(大手メーカー関係者)
ホールは見た目が派手な機械でないと買ってくれない。派手にギミックが動き、光り輝かせるためにはどうしてもコストがかかる、とメーカーはいうが、これが打ち手側の反応となると真逆になる。
「派手な殺人光線はいらない」
「一心不乱にボタンを連打するジジババがうざい」
「期待感を煽るだけ煽る子供騙しのギミックもいらない」
最終的なユーザーは打ち手だが、メーカーから見たユーザーは機械を買ってくれるホールとなる。この乖離がメーカー間の派手な機械開発競争をさせる原因となっている。
「イベントが禁止され、唯一の集客方法は再び新台入れ替えになった。他社よりしょぼい機械を出したら、買ってもらえるわけがない。ベルバラという最高のコンテンツでありながら、おとなしく作ったために売れなかった例もあるからね。派手じゃないものはヒットしない傾向がある」(同)
東日本大震災直後、電力不足が起こった時、一部のホールが派手にネオンを点けて営業していたことかが、パチンコバッシングの引き金になった。
この反省から、当時はお客さんが座ったら電源を入れることから始まり、メーカーはお客さんが座っていない台は待機モードになる省エネ機を開発するようになった。
ところが、この省エネモードは現場からは評判が悪い。
元々、液晶画面なので待機モードにしたところで、電気消費量はほとんど変わらない。むしろ、ホールのイメージが暗くなって、お客さんの側もやる気が起こらなくなる。人間も光のあるところに群がりたくなる。
街頭照明をブルーにすると犯罪が減るのと同じような効果である。
気持ちを高揚させるに、昔からパチンコ台は赤や黄色を多用している。
「筐体だってツッパリのリーゼントヘアーぐらい出ていないとインパクトがない。今は立体感が求められている。下位メーカーが25万円ぐらいでヒット機を出せば、その時はそれで考える」(同)
ということは下位メーカーに奮闘してもらっ、て安い機械でヒット機を出してもらうしかない。

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