1853年アメリカのマシュー・ペリーが4隻の黒船を率いて浦賀に来航した。幕府は鎖国を続ける姿勢であったが1年かけて最終的に自由に行き来が出来る「開国」を受け入れる形になる。当時の日本は文化の流入の代わりに様々なものを失ってしまったが…
さて本題
状況の厳しい今のパチンコ業界、特にメーカーにこの開国の姿勢が求められているのではないか。
例えば
機械メーカーの新規参入。
現在日工組、日電協に加盟する為には他メーカーからの推薦や開発実績等、年に1度の厳しい審査をクリアしなければならない。
これをクリア出来なければ加盟は認められず、特許だらけのパチンコ・スロットにおいて特許の共有が出来ず開発が難しい。
この参入障壁は大きく、現在異業種からの参入は極めて困難である。
せめてこれを緩和してはどうだろう。
先日某呟きSNSで
「今のメーカーに飽きてきている」
「同じ版権、同じシステムで中身が同じでつまらない」
「負けても楽しい機種が無い」
そんなやり取りをしていた。
異業種からの参入が容易になれば、皆がよく知る娯楽のスペシャリストN天堂やSニー、はたまた家電、飲食といった全く畑の違う業種が手を挙げてくる。これまでのメーカーとは一線を画すシステム、ゲーム性、版権を使ったもので我々を驚かせ楽しませてくれる。
価格の面でもこれまで談合のような価格の横並び、そんな馬鹿げた風習も壊してくれる。
本当の意味で業界が掲げる娯楽へ向かっていけるかもしれない。
この話一見夢物語だが実はそんな事も無い。
一昔前なら健全な企業は、パチンコ・スロットのメーカーに参入しようとはしなかっただろう。
しかし今の国内企業は業績も芳しくない。
某倒産仕掛けた家電メーカーでは、製造工場をギャンブルに関わるメーカーに貸し出してはどうか?そんな案も挙がっていたそうだ。
そう、今なら黒船を受け入れられるのだ。 現在業界はギャンブルから娯楽へアクセルを踏み出しスピードアップしている。
スロットにおいては5.9号機への移行、メーカーの自主規制も警察庁から指導が入る前に、自主的に提案し伺いを立てた辺り、業界全体のギャンブルから娯楽への移行のアピールである。
遊技人口が減る中、ギャンブルから娯楽への移行…間違いなくさらに遊技人口は減るだろう。
利権を守る事に固執していては業界は沈んでいってしまう。
パイは限られ小さくなっている中その残りを争うのはナンセンスである。
大きくする努力…それが求められる。
その為にはユーザーの求める新しい風、黒船を迎え入れる事は必要なのだ。
その為には今のホールも1割の人が大きく勝ち後は大きく負ける、そんな娯楽からは離れた営業も変えていかないといけないのだが。

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