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ベース問題を本気で取り組むには高コスト体質の脱却が前提

ベース問題に対するhercさんの考え。

以下本文

この記事は今まで表現されてなかった部分を書き表してるという意味では素晴らしいですが、ベース問題の片側しか書いてない。

殺したベースはホールの取り分と書いてるけど、本当に全てホールの取り分なら、釘が渋いと言われる昨今でも、流石にそこまでの調整にはなってない。

基本的にベースを殺した部分を連続役物(大当り)へ配分したいのがメーカー、ホールの意図であって、ベースを殺して利益を得るというのは短絡的な表現がすぎる。

保通協通すには、出なさすぎても(ベース殺す)ダメだけど、出過ぎてもダメ(ベースも殺さず役物比率高すぎ)。

感覚的な物言いになるけど、メーカーが腐心するのは、いかに出過ぎる機械を作るか。それをいかにしてそこそこ出る機械として保通協を通すか。最終的な運用はホール(への出荷時)での調整でかなりの範囲、どうにでもなる。

どうにもならないのは、釘よりもプログラムの中身。プログラムの中身に自由度を持たせたいがため、釘でごまかして保通協通したり、ホールで運用したりする。

ここ(釘の自由度)が厳しくなると、プログラムの中身の自由度も厳しくなる。
結果、デジパチの類は昨今の感覚で言えばほとんど連荘しない機械にしかならない。

ベース殺してホールが儲けてる、メーカーに騙された、って言うのは、ある意味では正論なんだけど、文句を言ってるユーザーが本当に求めてるのはベースを開けた機械かと言えば、それは違うってケースがほとんどなのではないかと。

ただ、本来、警察が求めてるのは規則通りの、時間消費が抑えられた、出玉も抑えられた機械。
ここへ向かう事自体は仕方ないと思う。

そうなると、今のような高利薄売は無理筋で、薄利多売、もしくは薄利薄売しかできない。
それを実現するためにはメーカーもホールも今のような高コスト体質を改善しないと立ち行かなくなる。

そこに対する反発がすごい訳で、ベース問題にしても、あたかも自分達に有利になるようにそれぞれの立場がユーザーをミスリードしてる。

もう今までのやり方は無理ですよ、何なら店舗数、メーカー数を減らしてでも、生き残れる規模に縮小するしか手はないですよ、と何故言わないのか。

出てくるのはおおよそ実現不可能な施策ばかり。

そんなこと議論するくらいなら、ベース問題を本気で適用すると業界はこれくらい衰退して、結果、これくらいの経済損失が見込まれます、と行政に訴えて、規則を厳守するかわりに現行規則の緩和、見直しを迫るほうがまだ現実的(規則を守ってる機械が市場に1台もないという現状で、そんな陳情が認められるとも思えないけど)。

ただただ現実から目をそらしてるとしか見えません。


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