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試金石となる8月末撤去の沖海

撤去の最終3次リストが発表された6月23日、日工組の東京事務所へメーカーの営業責任者が招集され、再度撤去期限を遵守するように要請を受けた。兎にも角にも今、日工組がやらなければならないのは、機械を売ることではなく、期限内にリスト機を市場から1台残らず撤去させることである。

完全撤去を条件に警察庁の了解を取ったのがあの3次リストだったのか、と勘繰りたくなるのが3次リストだった。対象はMAX機で検定機と性能が異なる可能性のある遊技機問題が、いつの間にやらMAX機撤去で手打ちした、という印象だ。検定機問題はMAX機だけでなくミドルや甘デジもあったはずなのだが。

「うちは入れ替えなければならないのは沖海と牙狼ぐらい。入れ替え費用は1500万円ぐらい。通常の入れ替え費用よりちょっと多いぐらいだが、全く問題ない」(中小ホール社長)

この社長は3店舗を運営しているが、ベニヤ板営業は免れた模様だ。

そういう意味では3次リストは中小ホールが生き残れるリストだったともいえる。

3次リストを見てホッとしてホールがある一方で、問題になっているのが2次リストに挙げられた三洋物産の「CRスーパー海物語IN沖縄3HME」7万5954台だ。現在も約半数の5000軒近いホールに設置されている。1次、2次リストの撤去期限は8月末とし、3次リストは年内ということになっている。

「関西では早くも8月末の沖海について、期限内には外さない、と抵抗しているホールがあります。外せというのなら『法的根拠を示せ』とかなり強気です。メーカーがどう説得するのやら」(ホール関係者)

「今まで頭を下げたことのない三洋の営業マンが外すことを『お願いします』と、ひたすら頭を下げて回っていますよ。三洋の必死さが伝わりますね」(設備業者)

1次、2次リストの中で一番多台数となる沖海は8月末撤去の試金石になる。三洋物産は社長が日工組の理事長という立場もあって、完遂しなければならない。

法的根拠を示せというのではなく、健全化の入れ替えコストと割り切るしかない。

「ホールが協力するためには、メーカーにはもっと血を流して欲しい。リユースでも利益が出ている。15万円ぐらいならホールも納得する」(ホール関係者)

それでも難色を示せば、メーカー側は最後の手段に出るしかない。直接社長がお願いに上がるか、撤去に協力しないホールには今後一切機械を販売しない。

機械を販売しないといわれても、下位メーカーなら知らん顔ができるが、三洋物産では抵抗はできない。


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